百合丘小学校の体育館で5月26日、住民有志が感染症流行下の避難所設営訓練を行った。
下麻生の地域活動支援センター「NPO法人アルデンテ」の代表理事で、被災地支援や区内の地域防災に取り組む矢野淳一さん=高石在住=が企画。「感染症が流行する中で避難所を設営することになったらどうすればいいか疑問に思っていた」と矢野さん。緊急事態宣言が解除され学校再開までの期間に、実際の避難所でシミュレーションを行うことになった。
当日は、高石町会の自主防災委員ら約30人が参加し、可動式のアルミ棚と養生シートやビニールシートで飛沫防止の仕切りを作成。脚にキャスターが付いたテント内に仕切りや簡易ベッドを置き、居住空間の広さや危険性を確認した。
矢野さんは「これまでの避難所想定や備蓄品を再考する必要が出てきた。普段から使っていて安く手に入るもので感染防止の工夫を試すことができた」と話していた。