南永田団地内にある商店街の空き店舗を活用して異世代交流を図るイベント「つながり祭」が6月20日に行われた。
祭りは、空き店舗の活用を目指す住民有志で組織する「永田みなみ台まちづくり委員会」が中心に運営し、3年前から2カ月に1回開催。永田台小学校の児童がのぼり旗を作り、演奏を披露するなど、地域とのつながりをモットーにする。
今回は新型コロナウイルスの影響で開催中止も検討したというが、緊急事態宣言が解除されたことや長い自粛生活で疲れ切った住民を元気付けようと開催を決めた。「密接」「密集」「密閉」の3密状況を作り出さないよう、規模を縮小し、昔遊びやステージ演目を中止にした。
団地住民らによるNPO法人・永田みなみ台ほっとサライとUR都市機構が協力して管理する「サロンほっとサライ」はコーヒーや焼き菓子、スタッフお手製の炊き込みご飯などを提供。席の間隔を空け、休憩する人の姿もあった。
永田台小に通う山下稜貴君(1年)は「おもちゃのくじ引きが面白かった。友達とも会えて嬉しかった」と束の間の外出を楽しんだ。
永田みなみ台連合自治会の常木敬司会長は「3密を作り出さないなど、皆さんの協力もあり無事開催できた。子どもからお年寄りまで集い、まさに地元の『つながり』を体感できた」と笑顔で話した。