箱根登山鉄道（株）は６月24日、運休・復旧工事中の箱根湯本―強羅間で、７月23日（木）始発から運転を再開すると発表した。同鉄道は昨年10月の台風19号の影響で被害を受け、約９カ月間運休している。秋に運行再開の予定だったが、工事が順調に進み前倒しされた。
感謝と喜び
登山鉄道の運休は、箱根町の観光に多大な影響を及ぼした。車以外に鉄道での来客も多くを占めるという、宮ノ下駅すぐ近くにある「ＮＡＲＡＹＡ ＣＡＦＥ」の店主、安藤義和さんにとっても、待ち望んでいた運転再開日決定だった。安藤さんは昨年11月に、復興支援を目的に若手演奏家によるチャリティーコンサートを企画し、収益の一部を箱根町に寄付した。「当初の秋頃から７月に早まり、関係者の皆さんに感謝していました。新型コロナウイルスなど重なりましたが、これから頑張っていきたい」と話した。
強羅にある函嶺白百合学園の生徒も今回の発表を喜んだ。昨年、同鉄道の開業１００周年で作られたポスターに町民とともに同学園の生徒も掲載された。生徒会長の里中夢歩さんは「再び登山鉄道で登校できることを生徒一同嬉しく思います。復旧に尽力してくださった皆様、ありがとうございました」と喜びと感謝を表した。
