新江ノ島水族館で非常に珍しいとされるクラゲの仲間「コトクラゲ」が展示されている。7月末、江の島沖で発見されたもので、相模湾では1941年に昭和天皇が採集して以来という。
採集記録が極めて少ないクラゲ
コトクラゲは沖縄から相模湾まで分布するが、採集記録が極めて少ないことで知られる。黄色やオレンジ、赤い水玉模様など様々な体色があり、海底の岩などに付着し、細長い触手を伸ばしてプランクトンなどを捕食するのが特徴。
採集は昭和天皇以来79年ぶり
7月30日に産業用水中ドローンメーカーとの共同プロジェクトで、江の島沖水深130mの岩礁域で発見。同館によると、原記載地(新種記載時の生物採集場所)での採集は昭和天皇以来79年ぶりになる。
同館では「原記載地での再発見は学術的にも価値がある。水中ドローン調査が相模湾の生物相を知る上で有用であり必要であることを改めて示した」としている。
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