コロナ禍で予算有効活用
新型コロナウイルスの影響でさまざまな自治会町内会活動が制限された2020年。南唐沢会(吉井肇会長)は12月に予定していた恒例のもちつき大会の延期を余儀なくされた。南区の自治会町内会を束ねる南区連合町内会長連絡協議会の会長も務める吉井会長は「町内の人が『よし、やろう』という気持ちにならないと行事の開催は難しい」と話す。
コロナ禍で行事に充てていた予算が使われなかった町内会も多い。南唐沢会を含む中村地区連合町内会は、取りやめた行事に準備していた予算でテントやテーブルを購入した。吉井会長は「今まで買いたくても買えなかった備品を揃えることができた」と話す。
各地域の恒例行事が止まった形になったが「今年は休憩の一年としてとらえ、事態が落ち着いたら新たに進めばいい」と地域に根差した活動を紡いできた南区民ならば、この逆境もはね返せると自信を見せる。
南唐沢会は住民の声を聞きながら、従来の活動を取り戻せるよう、準備を進めていく。