暦の立春(今年は2月3日)の前日に、鬼や邪気をはらい、新しい一年の無事や幸せを祈る節分祭が今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、恒例の「豆まき」は全国的に中止とする神社が多いようだ。区内神社の様子を聞いた。
亀ヶ池八幡宮
上溝の亀ヶ池八幡宮では、例年盛大に執り行う氏子や福男福女による「豆まき神事」ならびに「厄落としの神事」はコロナ禍と緊急事態宣言発令中のため行わないことを決めた。御神前での「節分祭神事」は神職のみで斎行する。また、節分に向けて用意された「福豆」も既に全て頒布し終えたという。ただし、参拝や祈祷はウイルス対策を呼びかけながら実施している。
根岸信行宮司は「お申し込みを検討されていた方には申し訳ございませんが、ご了承くださいますようお願いいたします」と話した。
氷川神社
清新の氷川神社では、節分に合わせ、「悪鬼を妨げ福運を招き入れる」とする、「立春大吉開運招福神日札」と「福豆」を用意している。神礼には境内で育ったひいらぎを添えて邪気をはらい、開運招福を祈願した。浅原寛宮司は「おはらいしたお豆については数量限定でお渡しいたします」と話している。
神社では、現在も分散参拝で初詣に訪れる人がいることから飾りを残しているほか、引き続き新型コロナウイルス対策として分散参拝はもとより、マスクの着用などの対策を呼び掛けている。