生麦盛り上げ隊(松野良明隊長)による飲食店のテイクアウトマップが、生麦や岸谷周辺の街角3カ所に貼りだされている。緊急事態宣言の延長を受け、チラシ型のマップも製作。横浜信用金庫生麦支店の協力を得て、同支店内で配布するなど、コロナ禍の苦境を乗り越えようと工夫している。
生麦お持ち帰りマップと名付けた地図は、生麦で理容店を営む、同隊隊長の松野さんが発案。港北区・大倉山で同様の取組を発見し、「地元でも」と、岸谷にあるデザイン会社・アート工房まんまるずに相談して実現にいたった。
「1月7日に2回目の宣言が出されてすぐに動いた」と松野さん。商店街の利用者はインターネットなどに慣れていない高齢者も多いことから、WEB展開もしながら紙でも製作した。各店の情報を収集し1週間で仕上げたという。
横浜信用金庫でチラシ配架など
製作にあたっては、過去に同隊主催などのイベントに参加経験のある店舗や、同隊加盟メンバーのほか、生麦駅前通り商友会、岸谷商栄会の加盟店などに声をかけた。
完成したマップには、第一弾として14店舗を掲載。マップに加え、メニュー写真などを載せた店舗情報もA4大ほどで作った。掲示は、横浜信用金庫生麦支店と、レディスファッションミソノの店頭、安養寺前の3カ所で行っている。
宣言延長決定後には、チラシも製作し、同支店内に配架。「来店者からの反応は上々」と同支店は話す。製作したまんまるずは「散歩の範囲にたくさん食べるところがあることを知ってもらえれば」と利用を呼びかける。
今後も情報を更新していくとし、飲食店だけでなく、物販店や衣料品店など広げていくことも検討中。松野さんは「どこもコロナで苦しい。出来ることをやっていきたい」と話している。