都心から電車や車で約1時間の神奈川県秦野市。大山や塔ノ岳など丹沢の山々への登山口として、またサイクリストの聖地としても知られるヤビツ峠に2021年3月28日、新たな拠点「ヤビツ峠レストハウス」がオープンしました。登山者やサイクリストの休憩場所としてだけでなく、相模湾も望むことができる眺望は観光スポットとしてもGOOD!どんな施設なのか、早速取材してきました。
気になるアクセスは?
まずはアクセス情報から。ヤビツ峠は、県道70号(秦野清川線)にある標高761mの峠です。公共交通機関では、小田急線「秦野駅」からバスで約50分、「ヤビツ峠」で下車し徒歩1分のところにあります。都内や神奈川県内から車で来る場合は、東名高速「秦野中井IC」から約40分(約15㎞)です。ヤビツ峠には無料の駐車場もあるので、ドライブがてら訪れても良いですね(台数が限られているので、特に週末はご注意を)。
※災害復旧工事のため、宮ヶ瀬側からは来られません(令和3年4月28日現在)。
- ポイント サイクリストにとって、ヤビツ峠はヒルクライムのメッカ。今回できた「ヤビツ峠レストハウス」は登山者だけでなく、サイクリストの休憩所となるように、レストハウスまでの階段にはウッドチップが敷かれ、サイクル用のスロープも整備。施設の前には無料で利用できるサイクルラックもあります。
明るく開放的な空間で名物の「丹沢ロイヤルカレー」を味わう
レストハウスの正面は全面ガラス張りで、店内は天井が高く、明るく開放的です。秦野産材の檜や杉などが使われ、落ち着いた雰囲気のなか、休憩をすることができます。
施設内では、秦野産の食材を使った食事を楽しむことができます。オススメは、お店自慢の「丹沢ロイヤルカレー」です。
- ポイント 実はこのカレー、昭和57年、22歳だった浩宮殿下(現在の天皇陛下)がかつてお忍びで丹沢を訪れた際に店主の祖母が振舞ったというカレーのレシピがベースとなっている。
秦野産の無農薬レモン、三元豚を使用して完成させたカレーは、まろやかで深いこくの味わい。
- ポイント 祖母の「おいしいものを食べて欲しい」という思いが受け継がれていて、施設運営者の平野さんのこだわりを感じます。
「名物クロモジ茶」にも注目
また、お店の自信作はもうひとつ。地元秦野で育ったクロモジという植物で作られた「クロモジ茶」です。さわやかな香りと他にはない味わいが楽しめます。ヒットの予感!
- ポイント 春にはこのクロモジの新芽と花を使った期間限定ティーもあるというので、出合えたらラッキーかも?
タイミングが良ければ、ピアニストでもあるスタッフの”山のピアノ”も楽しむことができますよ。「ヤビツ峠からピアノの音が…?」と思ったら、このレストハウスを訪ねてみるのも良いでしょう!
- ポイント 食事のほか、お土産用に秦野市内の特産品の物販や登山用品・自転車用品の販売・レンタルなども行っています。
ゆったりスペースのトイレ
もちろんトイレも完備。重装備の登山者でも使いやすいように、ゆったりと作られているのだとか。着替えに便利なフィッティングボードもあります。
ウッドデッキから眺める相模湾
施設の周りにはウッドデッキもあります。天気のいい日はこのウッドデッキから相模湾を望むことができますよ。実際の景色は現地でお確かめください!
- 営業時間 平日/9:00~16:00、土日祝/8:30~16:30
- 定休日 水・木曜日(祝日の場合は翌日)
取材後記
いかがでしたか?ヤビツ峠にできた新たなスポット、登山やヒルクライムのついでや、観光としてもぜひ立ち寄ってみてくださいね。今後は登山ツアーや森林セラピー、ノルディック・ウォーキングなど体験型のプログラムも実施予定とのことなので、ぜひチェックを!