花と緑の愛護に顕著な功績があった民間団体を称え、緑化推進活動の模範として表彰される「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰。第33回の受賞団体が4月21日に発表され、区内で活動する「柿生の里クラブ」と「山口台自治会」が選ばれた。川崎市内の受賞は区内2団体のみ。
「みどりの日」の制定の趣旨を踏まえ、日ごろから緑の保全育成に携わる人たちが一堂に集うイベント「全国『みどりの愛護』のつどい」。今年は5月21日に奈良県で開催される。同イベントに合わせ、緑を守り育てる運動をさらに積極的に推進していくため、緑化推進活動の模範となる団体を国土交通大臣が表彰。今回は、全国81団体の受賞が決まった。
「柿生の里クラブ」(石井よし子代表)は、2010年3月に発足し、30人の会員が在籍。柿生駅近くの多摩丘陵の尾根筋にあるナラやクヌギなどの雑木林や竹林が広がる「柿生の里特別緑地保全地区」の保全活動に取り組んでいる。ワークショップなどを重ねて保全計画を練り、下草刈りや間伐、環境学習等を実施する。石井代表は「ボランティア活動が認められたことで励みになる。今後もこの自然を残すために、温故知新の精神で、次の世代に地元の歴史と環境をつなげていきたい」と受賞を喜び、今後の抱負を語る。
山口台自治会(渡辺孝一会長)は、1987年に発足した会員数763世帯の自治会。月に一度、地域のごみ拾いを行う「山口台グリーンデー」のほか、年に2回、鶴亀松公園の緑地保全活動を行っている。環境保全委員会は、自治会予算で都市計画道路の清掃や雑草除去、緑道・植栽枡の樹木の剪定・消毒などを業務委託して定期的に実施。渡辺会長は「地道に進めてきた活動が評価されて光栄。この環境を維持管理していくためにも、今後も緑を守る活動を会員全員で取り組んでいきたい」と気持ちを新たにしている。