横浜市内各区を山中竹春市長が訪れ市民と対話する車座集会「市長と語ろう」の初回が5月21日、金沢区富岡東のサロン「ジュピのえんがわ」で行われた。山中市長が市政の「一丁目一番地」とする「子育て」をテーマに、地域住民らと意見交換を行った。市民との対話の場を設けるのは就任後初で、8月末までに全18区を巡回する予定。
ジュピのえんがわ(高橋秀子代表)は、多世代にわたり日常の中で交流し合える場所を目指し2016年にオープン。子育てに関する活動も活発で、子育てイベントや子ども食堂、学習支援、子育て相談などが定期的に開催されている。
集会当日は運営委員やジュピで活動を展開する10人が出席し、それぞれの活動の立ち上げ経緯や内容を紹介した。
子育てイベントの企画・開催・情報発信を行う「ヨコハマママナビ」の清水正美代表は、自身の体験を交え「共働き家庭が地域でつながる活動を続ける大変さ」などを話した。また、富岡第二地区連合町内会の大胡隆文会長は子ども会がなくなった原因の一つを役員の過度の負担と指摘。そうした課題を組織の運営方法で解決し、数年前に子ども会を復活させた富岡南部町内会の例を紹介した。
山中市長は「市民と直接話し合う機会を設けることは、就任前から待望してきたこと。行政として活動を後押ししていくためにも、いろいろな要素が必要だと勉強になった」と話した。