「忌憚(きたん)ない意見を」
区民、区内団体、行政が協力しより良い地域を作るための指針である地域福祉保健計画。港南区は来年度から始まる第5期計画の策定にあたり現在、素案に対する区民意見を募集している。専用フォームなどで受け付け。期間は8月末まで。
福祉保健計画は社会福祉法に基づき市町村が策定するもので、横浜市では市計画と別に地域課題に合わせ区別計画を策定している。区担当者によると道路や駅などが街づくりのハード面であるのに対し、「地域のつながりなどソフト面の指針となるもの」という。港南区は「ひまわりプラン」と称し、2006年度に開始(愛称は第2期から)。5年ごとの改訂を経て、来年度から第5期が始まる。
これに先立ち、区は区民の座談会「しゃべっCiao♪」や福祉保健推進協議会での議論などを経て素案を作成した。
第4期との相違点は、区内の活動が計画の一部であることが明記された点。抽象的な理念が先行しがちだが、現実的な活動との関連が分かるよう、自治会町内会の祭り、登下校時の見守り活動(港南ひまわり83運動)、河川のクリーンアップなどが活動の具体例として示された。
素案は区WEBページで閲覧できるほか、区役所、区社会福祉協議会、区内の地域ケアプラザで全体版と概要版が配布されている。また、幅広い年代の意見を募るため、内容を簡易にした「こども版」も作成された。
応募は区WEBページの専用フォームか電子メール(kn-tifukuplan@city.yokohama.lg.jp)。もしくは、素案の「みんなの声」カードを切り取り、配布施設に備え付けの回収ボックスに投入することも可能。期限は8月31日まで。
意見は検討後、来年3月に発表予定の第5期計画の参考とされる。区担当者は「忌憚(きたん)ない意見を」と呼びかけている。