まちかどに秋の気配――。辻堂駅南口にある湘南銀座商店街(通称・くまの森モール)にスズムシの入った虫かごが設置され、道行く人に涼やかな音色を届けている。駅を利用する通勤通学客に癒しを感じてもらおうと、同商店街振興組合(程嶋秀幸理事長)が企画した。
夕暮れに「リーン」と音色を響かせる
虫かごは商店街の歩道などに10カ所設置。計約300匹が夕暮れになると「リーン」と風情ある音色を響かせる。
「The響of鈴虫atくまの森モール」と題した取り組みで3回目。スズムシは理事の石井英樹さんが育てたもので、昨年の成虫が生んだ卵から千匹近くがふ化。土が乾燥しないよう湿度を調整し、ふ化してからはキュウリやナスを餌に与えながらイベントに備えた。一部を近隣の保育園や公共施設にも届けた。
程嶋理事長は「帰ってきた人が音色を聞いてほっとしてもらえたら。街の中で自然に親しみながら癒しを感じて」と話した。
設置は9月4日まで。












