高津地区防災訓練が11月5日に西梶ヶ谷小で行われ、区内の消防署、消防団、警察署など約20の団体や企業、また59の町内会や自治体などから延べ600人が参加した。
防災意識の向上を図ることや、参加した団体、企業、各会の連携協力、防災体制の強化が目的。
仮設トイレの設営、災害時連絡体験、放水体験など様々な訓練が実施された。またPRブースでは、内水氾濫の被害が懸念されている区内の事情を鑑み、上下水道局による「水害時の対策」に関する資料が示されたほか、備蓄品が並べられ、食べる、買う、備える、という「ローリングストック」も解説された。
「関係づくり」に言及も
阪神淡路大震災の際、救助隊によって救助されたのはわずか2%といわれており、家族や近所の住民同士の「助け合い」の重要性が叫ばれる中、鈴木哲朗区長は「普段から顔の見える関係作りが大事。それを踏まえた訓練でもある」と語った。
また高津消防署の熊谷智子署長は、区長の話を引用しながら「災害はいつ起こるか分からない。皆さんの力を合わせれば、安心安全な高津に繋がる」などと語り、この日訓練に参加した人へ感謝の想いも伝えた。
久地西町自治会の林春樹さん(56)は「AEDの使い方や必要性を再確認。町内のAEDの場所や数を確認して、掲示板などで町民に共有していきたい」と話していた。