花姿の優美さや豪華さから「百花の王」とも称される牡丹が、千人町にある宗格院(浦野信幸住職)で見頃を迎えた。
「牡丹のお寺」として知られる同院の境内には約130株の牡丹が植栽されており、シーズンには2000人から3000人が観賞に訪れる。品種により開花時期は異なるが、毎年4月10日頃に咲き始めて4月いっぱいまでが見頃になっていた。一方で今年は例年より10日ほど開花が遅れたことから、「ゴールデンウイークの前半ぐらいまで花が楽しめそう」と浦野住職。
希少な品種も
ピンク色でフリルのような花弁が特徴の「ラインエリザベス」や暗い赤色の「深輝門」、他にも白や紫など色とりどりの牡丹が咲き誇る。中には黄緑色の「まりも」など珍しい品種もあり、毎年開花を楽しみにしている「常連」も多い。設置されているメッセージノートには、市内外から訪れた来場者の感動や感謝の言葉が残されている。
見学自由で午前9時から午後5時まで。問い合わせは宗格院【電話】042・661・0960。