湘南エリアの賃貸住宅でおなじみ「ユーミーらいふ」のグループ企業として、地元の職人集団「湘南マイスター・ネットワーク」と共に、人と建物を通じた地域のコミュニティーの創造を掲げる株式会社marukan(マルカン/本社:平塚市河内)。
「自分らしさ」を大切にしながら、木造アパートやリノベーションなど、社員の個性や発想がキラリと光る施工が得意な、地域密着企業です。
未経験からデザイン・マネジメント部の立ち上げへ
デザイン・マネジメント部のクリエイションマネージャー・根岸亜弥さん(45)とクリエイションチーフ・七戸琴美さん(43)は、研究業や接客業を経てmarukanに転職し、未経験ながらもキャリアアップしてきた二人です。
デザインマネジメント部では、商品企画・開発・PR・情報発信が日常業務。お二人は通常業務に加え、所属メンバーの業務管理や指導を行っています。
今では90棟近く建設されたmarukanの木造賃貸ブランド「aruka(アルカ)」を作り上げてきました。
「『aruka』は女性社員たちが提案する暮らし方を、マイスターネットワークの職人たち、つまり男性たちが支えて実現するという商品です」と根岸さん。
「腕のいい職人さんたちがいるのがmarukanの強みですが、それをより広く伝えるために、他の企業との差別化をして、『marukanの物件に住みたい』と思ってくれる人を増やしたいとスタートしました」と振り返ります。
コンセントの位置から家具・家電の配置まで突き詰めて考えられた間取りは、暮らしやすさを提案するだけでなく、「ライフスタイル」そのものを提示する、まるで注文住宅のような個性が賃貸で叶うといいます。
「床下収納を生かして、1段低い小上がりならぬ『小下り』空間や、アールの出入り口など、意匠なども女性社員で考えています。賃貸オーナー様にも好評です」と根岸さんは目を細めます。
marukanは自分を成長させてくれる場所
根岸さんはもともと、他県から神奈川県に移住してきたことをきっかけに、ユーミーホールディングス内の管理会社の賃貸管理部門で派遣社員として勤務。marukanには2009年に入社しました。
「移住前の前職は自動車会社の研究所に勤めていたので、まったくの畑違い。今でこそ女性社員がたくさん活躍していますが、marukanに配属となった当初は工事部に女性はいなかったんです」
社内向けの企画資料や、販促チラシなどを作る営業事務のほか、建築積算などのスキルを働きながら覚えていったといいます。
0から建築を学んでいた中、デザイン・マネジメント部が立ち上がったのが6年程前。
「暮らしのことをよくわかっているのは女性」という西山社長の考えもあり、経験を積んだ女性陣のスキルを活かすことで、marukanの経営の要となる「木造アパート”aruka”」のデザイン力を高め、経営をデザインする部署として発展させてきました。
根岸さんは、「経験がなくても、ものづくりが好きな女性に、ぜひ入社して活躍してもらいたい。今ならサポートする体制も整っています。大変なところもありますが、やりがいも大きいです」といい、「私自身、もっと若いときにこそ、marukanに出会って、いろいろな経験を早くから積みたかったなと、今でも思います」と話していました。
パートから社員へ 子育てしながらキャリアアップ
七戸さんは2016年にmarukanにパート社員として入社。
当時は、まだ上の子が6歳、下の子は1歳にもなっていないほどでしたが、「休まざるを得なくなっても、それは個人の責任ではない」と環境整備に力を入れる会社の方針などが心強かったそう。
「学級閉鎖になった時には娘と出社したことも。みなさんの理解もあり、チャレンジしながら、働くことができました」
ECサイトの運営を任され、準備から運用までを整えていったという七戸さん。
「前職は接客業だったので、パソコンをいじったこともなく、完全に未知の世界。でも面白さを感じていたので、新しいことを学べる機会だと思えました」
業務を広げていき、販促資料やオーナー向けの資料の制作などを経て、現在のデザインマネジメント部で提案力を生かして活躍しています。
もっともっと「女性活躍」へ
根岸さんは今後の展望について、次のように語ります。
「これからは時代のニーズに応じて、新築だけでなく、リノベーションなどの再生事業にも力を入れていきたいと考えています。
オーナー様の大切な資産である物件に対して、入居者のニーズに加え、女性ならではの視点による付加価値を加えることで、“新たな商品”として再生させていきたいのです。
私たちが新築で培ってきた“暮らし方・住まい方”の創造力を、リノベーションにも応用し、より豊かな住環境を提案していきたいと思っています。
また、設計・デザインの提案から施工、アフターフォローまでを一貫して担える女性チームの体制づくりも進めていきます。施工管理など建築現場における女性の参画も積極的に推進し、女性が活躍できる新しい仕組みづくりに取り組んでいきたいと考えています。」
まもなく、産休・育休明けのスタッフが復帰するといい、七戸さんは「ブランクがある人や、未経験の人もすぐに戦力となって活躍でき、この会社でのキャリアが思い描けるようにマニュアル作りを進めています」と期待を寄せていました。
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