目指すは「しあわせなまちづくり、人づくり」
湘南エリアの賃貸住宅でおなじみ「ユーミーらいふ」のグループ企業として、賃貸マンションやアパート、商業施設から高齢者・医療施設、官公庁まで、あらゆる建設現場の施工管理を手掛ける株式会社丸山工務所(本社:藤沢市)。
不動産業という立場から地域社会への貢献を理念に掲げている丸山工務所が、顧客の幸せ、満足度を最大限に引き出すために重視しているのが、ほかでもない「社員の幸せ」です。丸山工務所でいきいきと働く若手社員に話を聞きました。
平塚市東真土のRC構造5階建の賃貸マンション建設現場。そこで監理技術者として施工管理を担っているのが、グェン・ティ・タンさん(30)です。
タンさんはベトナム出身。母国の奨学金を活用してロシアの大学で建築を学び、2020年に就職のため来日しました。
海を越えて学び働く原動力は、「挑戦」への意欲です。タンさんは中学生の頃、建築業に携わることを志したといいます。
「建築は国(ベトナム)が発展していくために必要な技術だと感じました。専門技術を身につければ、仕事に困ることはないというのもありました」
親戚が日本で就職しており、小さい頃から日本のいろんなお菓子をお土産にもらっていたそう。「どれも美味しくて質がいい。そんな思い出があるから、もともと日本が好きだった」とタンさんは話します。
男女問わず「仕事を任せてもらえる」丸山工務所
ベトナムでは女性が建築現場の仕事に就くことが難しい現状もあり、日本の就職先として紹介された一つが「丸山工務所」でした。
「丸山工務所」を選んだ決め手は、「女性でも現場を任せてもらえるから」。他社では、「女性は事務職」と言われたこともあったとか。
「でも私は、学びを活かして、現場に出たかった。丸山工務所は、その希望を受け入れてくれた」とタンさんは振り返ります。
建築施工管理技士の資格をとるにはすべて日本語で試験を受けなければならないため、努力を重ね、2023年1月には2級建築施工管理技士の資格を、2024年2月には1級を取得し、監理技術者となりました。
信頼を築くために何事も「根気強く」
ベテランから若手まで、幅広い年代、様々な経歴を持つ職人さんたちとの意思疎通がかかせない建築現場。言語の壁も、もちろんありましたが、「日本語の師匠」でもある会社の先輩方のおかげで、乗り越えられたそう。
タンさんは「建築用語は難しくて大変でした。空気を読む力も必要。でもみんなやさしい」とにっこり。
「職人さんたちに信頼してもらうには5年はかかるだろうと、根気強く関係を作っていく心構えでした」と話すタンさん。
4年が経ち、信頼関係が築かれつつある今、「タンさんが現場監督で助かります」と言ってくれる職人さんもいるんだとか。「素直にうれしかったです。もっとがんばろうって思った」と笑顔を見せます。
「大切なのは、まず自分に負けないこと」
座右の銘として「自分に負けない!」と答えてくれたタンさん。丸山工務所に勤務し、経験を積みながらキャリアアップ、スキルアップしていくことを思い描いています。
「建設業は厳しいという印象があると思うけれど、土日も休めるようになり、給与もベースアップし、これまで抱かれがちだったネガティブな部分はどんどん改善されています」
キャリアアップにつなげる
休日には丹沢などに出かけ、趣味の渓流釣りを楽しむなど、バランスよく働くことができているそう。今後は実務経験を積み、1級土木施工管理技士の二次試験に進みます。
「試験のことを考えると緊張します。でも、日本でしっかりキャリアップしたい」と意気込んでいました。
「丸山工務所のような会社が増え、業界全体に女性の働きやすさが広がっていくことを期待しています」と話し、「大切なのは、まず自分に負けないこと」と目を輝かせていました。
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