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父のレンズ、子の足跡。藤沢の魅力を歩いて探すフォトグラファーSatoru Kohira 【前編】

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父のレンズ、子の足跡。藤沢の魅力を歩いて探すフォトグラファーSatoru Kohira 【前編】

神奈川県藤沢市に居を構え、娘への愛情と地域の美しい瞬間を捉えた写真をインスタグラムに投稿するフォトグラファー、 Satoru Kohiraさん(@satorukohira)。彼のレンズを通した世界は、多くの人々の心を惹きつけてやみません。本企画は、Satoruさんの魅力に迫る3部作の特集です。前編では、彼がカメラを握った理由、そして写真が彼の世界をどう広げていったのかを紹介します。

シャッターを押す理由。それは愛娘から始まった

Satoru KohiraさんのInstagram投稿より、生まれたばかりの長女hanaちゃんの写真

彼が本格的にカメラの世界に足を踏み入れたのは2018年。きっかけは、長女hanaちゃんの誕生でした。「日々、成長していく娘の姿を残していきたい」。その純粋な親心が、彼をカメラへと向かわせました。最初は、ただ夢中でシャッターを切るだけの日々。しかし、ファインダー越しに娘を見つめ続けるうちに、彼は写真の持つ力に気づきます。「変わらない藤沢の風景の中で、娘だけが確かに成長していく。その対比が面白くて、愛おしいんです」。彼の写真の根底には、常に家族への深い愛情があります。

日常を非日常に変える、藤沢の新たな発見者

Satoru Kohiraさんの作品の舞台の多くは、彼が暮らす藤沢市です。しかし、彼のレンズを通した藤沢は、私たちがよく知る「海の街」のイメージだけにとどまりません。彼が注目を集めたのは、意外にも藤沢市北部の田園地帯で撮影された一枚でした。この場所は、Satoruさんが歩いて探して見つけた景色。橋の上から見下ろした水田に、夕日が美しく反射する光景を発見しました。その幻想的な写真は多くのいいねを集め、藤沢の新たな魅力を引き出しました。現在の使用機材は「Sony α7Rⅱ」に、美しいボケ味で被写体を浮かび上がらせるZeissの単焦点レンズ。撮影後のデータはAdobe Lightroom(スマホアプリ)で現像し、記憶の中にある光と色を再現しています。

写真がくれた宝物。コンテスト、仲間、そして広がる世界

Satoruさんにとって、撮影のやりがいとは何でしょうか。「第一は、子どもの成長を見守れること。これに尽きます」とSatoruさんは即答します。しかし、それだけではありません。彼は自身の作品を様々なフォトコンテストに応募し、数々の入選を果たしてきました。「自分の感性が客観的に評価されるのは、大きな自信になります」

さらに、カメラは新たな出会いももたらしました。「撮影中に声をかけられたことがきっかけで、カメラマンの友人ができました」。今ではその仲間たちと写真展を開いたり、藤沢の風景カレンダーを制作したりと、活動の輪は大きく広がっています。娘のために始めたカメラが、いつしか多くの人々と彼をつなぎ、彼の世界そのものを豊かに広げたのです。

まとめ

写真と共に広がり続けるSatoruさんの世界。中編では、実際の撮影現場に密着。美しい作品が生まれる瞬間と、足で素敵な光景を探してきたフォトグラファーは何歩歩いているのか。歩数計を手に迫ります。

プロフィール Satoru Kohira

藤沢市を拠点に活動する二児の父。娘の誕生をきっかけにカメラを手に取り、その成長と身近な風景を記録し続けている。日常に隠された美しい瞬間を捉える作風が人気を集め、フォトコンテストでの入選多数。写真を通じて仲間と出会い、写真展の開催など活動の幅を広げている。
Satoru Kohiraさんのアカウントはこちら https://www.instagram.com/satorukohira/

ふじさわ歩くページ

公開日:2025-11-04

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