見慣れた交差点、いつもの通り、何気なく通り過ぎる街角。そんな茅ヶ崎の風景も、少し昔にさかのぼってみると、いまとは違った表情を見せてくれます。かつて建っていた建物、行き交う人々、街を走る車。そして、時代が移り変わっても変わらずに残る風景。
茅ヶ崎市広報シティプロモーション課の公式Instagramで紹介している「茅ヶ崎の今昔」では、昔の写真と現在の風景を重ねながら、街の移り変わりを動画で紹介しています。懐かしい風景に思い出を重ねる人もいれば、初めて知る茅ヶ崎の姿に驚く人も。いつもの街が、少し違って見えてくる。そんな茅ヶ崎の時間旅行をお楽しみください。
あの頃の茅ヶ崎を、いまの風景と重ねて
昔の写真に写る街並みを、現在の風景と比較してみると、さまざまな発見があります。すっかり姿を変えた建物や道路がある一方で、当時の面影を残している場所も。街は少しずつ形を変えながら、人々の暮らしとともに歴史を重ねてきました。それぞれの場所に流れてきた時間を、Instagramの動画で振り返ります。
1.サザン通り商店会:1997年
記念すべき第1回の投稿は、約30年前のサザン通り商店会の風景。現在は、あのアーティストにちなんで名付けられた「サザン通り」ですが、当時は「南口中央商店会」という名称で親しまれていました。茅ケ崎駅南口から海へと続くこの通りには、かつて「南口中央商店街」のアーチが架かり、多くの人々が行き交っていました。現在は飲食店が立ち並ぶこの一帯も、当時とは少し違った街並みが広がっていました。一方で、角にあるスポーツ用品店や書店は今も変わらず、同じ場所で営業を続けています。初めての「茅ヶ崎ライブ」が開催される約3年前の風景。街の姿は変わっても、今なお残る懐かしい面影を感じることができます。
2.茅ケ崎駅前交差点:1997年
約30年前の茅ケ崎駅北口周辺の風景です。国道1号と茅ケ崎駅を結ぶ、街の玄関口ともいえるこの場所。現在は地下道を通って行き来できますが、当時は大きな交差点があり、多くの人々が行き交っていました。かつてこの一帯には「北口商盛会」があり、写真の奥には家具店「ファンタスマルト」の姿も見えます。現在とは異なる街並みや、交差点を渡る人々の様子から、当時の茅ヶ崎の日常を感じることができます。
3.高砂通り:1986年
高砂通りは、古くから茅ヶ崎の文化と深い関わりを持つ場所です。明治時代には川上音二郎が居を構え、かつては加山雄三さんや松任谷由実さんが通ったとされるカフェ「ブレッド&バター」もありました。通り沿いには、豊かな松林が広がる高砂緑地があり、その奥には茅ヶ崎市美術館、隣には茅ヶ崎市立図書館が位置しています。写真の奥には教会のフェンスも見え、当時の街並みを感じることができます。時代とともに周囲の景色は変わってきましたが、緩やかに曲がる道筋や緑豊かな風景は、今も昔の面影を残しています。
4.エメロード:1973年、1986年
エメロードという名称は、1986年に誕生しました。茅ヶ崎の海をイメージした「エメラルド」と、道を意味する「ロード」を組み合わせた名前です。それまで「茅ヶ崎銀座」と呼ばれていたこの通りは、古くから多くの買い物客でにぎわう、茅ヶ崎を代表する商店街として親しまれてきました。
当時の写真には、今はなくなった懐かしいアーチの姿が写っています。現在は茅ケ崎駅北口にペデストリアンデッキが整備され、駅前の風景も大きく変わりました。一方、通りに敷かれた石畳は、エメロードが誕生した当時から変わらず残っています。昔の面影を残しながら、今も多くの人々が行き交う茅ヶ崎のメインストリートです。
4.茅ケ崎駅南口:1982年
茅ケ崎駅は1898年(明治31年)に開業しました。東海道本線で東京や静岡方面を結び、1921年(大正10年)には相模線の前身となる相模鉄道の茅ケ崎駅~寒川駅間が開業。鉄道交通の拠点として、多くの人々の暮らしを支えてきました。かつての木造駅舎は1984年(昭和59年)に姿を消し、現在の駅舎へと生まれ変わりました。駅周辺の街並みも時代とともに大きく変化しています。現在はサザンオールスターズの「希望の轍」が発車メロディーとして流れ、茅ヶ崎らしさを感じられる場所にもなっています。
5.国道134号線:1997年
国道134号の歴史は昭和初期にさかのぼります。湘南海岸一帯を住宅地や観光地として開発するため、藤沢から大磯までを結ぶ「湘南道路」が整備されたことが始まりとされています。昭和後期には、沿道に市営プールがあり、夏になると多くの子どもたちでにぎわっていました。当時の写真からは、現在とは少し異なる海岸沿いの風景を見ることができます。夏には海を訪れる人々でにぎわい、冬には箱根駅伝の舞台として多くの声援が送られています。
6.ダイクマ:1988年
今回ご紹介するのは、かつて茅ヶ崎市民に親しまれたディスカウントストア「ダイクマ」周辺の今昔です。日用品から家電製品まで、さまざまな商品を取り扱っていたダイクマ。かつて買い物に訪れた思い出がある方も多いのではないでしょうか。現在は建物も大きく姿を変え、家電や家具、リフォームなど、暮らしに関わる幅広い商品やサービスを取り扱う大型家電量販店となっています。時代とともに建物の姿や店舗の名称、取り扱う商品は変化してきましたが、地域の人々の暮らしを支えるショッピングスポットであることは今も変わりません。
7.南本通り商店会:1984年
40年前の茅ケ崎駅南口にある商店街「南本通り」の様子です。茅ヶ崎に長く暮らす方にとっては、かつてこの通りにあった「みなみマートの通り」といった方がなじみのある通りかもしれません。
当時から個性豊かな飲食店をはじめ、さまざまなお店が軒を連ねる商店街となっています。店主こだわりの料理を楽しめるお店も多く、茅ヶ崎を代表するグルメスポットの一つとして親しまれています。
8.大踏切:1970年代
現在は、茅ケ崎駅の南北をつなぐ通路として多くの人に利用されているツインウェイブですが、かつてこの場所には、駅のすぐ脇に開かずの踏切がありました。南側には「みなみマート」や「白木屋」の看板が見え、当時の街のにぎわいを感じることができます。1984年に茅ケ崎駅が現在の駅舎へと建て替わるまでは、この踏切が駅の南北を行き来する大切なルートのひとつでした。警報機が鳴り続け、なかなか渡れないことも多く、人や車の往来で混雑する場所でもありました。
こうして昔の写真と今の風景を見比べてみると、茅ヶ崎の街が少しずつ姿を変えながら、人々の暮らしとともに歩んできたことが感じられます。
変わったものもあれば、今も変わらず残っているものもあります。その一つひとつが、この街の歴史であり、思い出です。
これからも「茅ヶ崎の今昔」を通して、懐かしい風景と今の茅ヶ崎の魅力をお届けしていきます。ぜひ、あなたの知っている茅ヶ崎の思い出も重ねながらお楽しみください。

















