『発掘された日本列島2018』古代ロマンが垣間見える@川崎市市民ミュージアム

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『発掘された日本列島2018』古代ロマンが垣間見える@川崎市市民ミュージアム
《人物埴輪》神田・三本木古墳群(群馬県藤岡市)古墳時代

あまり知られていませんが、実は日本列島では毎年約8,000件の発掘調査が行なわれています。1月8日から川崎市市民ミュージアムで開催されている「発掘された日本列島2018 新発見考古速報」展では、近年発見されて成果がまとまった全国17の遺跡から546点の資料が展示されています。

そして、新たに特別史跡になった加曽利貝塚と金井東裏遺跡の資料も展示されています。

加曽利貝塚と金井東裏遺跡

加曽利貝塚は千葉県にある、日本最大級の貝塚です。ここでは犬の完全な遺骨が発見されています。解体されていない完形で埋葬されていることから、縄文人にとって犬が食用の対象ではなかった、と思われます。

加曽利貝塚で発見された犬の遺骨

金井東裏遺跡は、榛名山の火山灰に埋まった古墳時代の資料が発掘されている遺跡です。平成24年には「甲を着た古墳人」が発見されたほか、「首飾りの古墳人」、幼児、乳児の合計4人の火砕流で被災した人たちの骨が発見さ
れました。

甲を付けたまま発見された遺骨(展示はレプリカ)

全国各地の装飾古墳もパネル展示

古墳の内部に幾何学紋や人物像などが描かれた古墳は「装飾古墳」と呼ばれています。装飾古墳は広く日本に分布していますが、遺跡保護のため一般公開される機会は少なく、あまり見ることはできません。今回は大型写真や出土資料などからその貴重な内部の様子を展示しています。

《王塚玄室》特別史跡 王塚古墳(福岡県嘉穂郡桂川町)

装飾古墳で唯一特別史跡に指定されている、福岡県の王塚古墳の五色で彩られた石室を見ることが出来ます。他にも、東日本大震災や平成28年に発生した熊本地震により被災した各地の装飾古墳などもパネル展示されています。

川崎の古代仏教文化の資料

川崎の影向寺遺跡は、東日本でも最古級の古代寺院であり、古代の川崎に栄えた仏教文化の中心です。地域展示のコーナーでは、この影向寺遺跡から出土した文字瓦の他、川崎市重要歴史記念物などの古代仏教関連資料を約100点が展示されています。

川崎市内で見つかった骨蔵器(現在の骨壺)。足つきのモノは珍しい。(展示はレプリカ)

関連イベントも

会期中は記念講演会や、特別史跡加曽利貝塚PR大使「かそりーぬ」の来館イベントなども行われます。週末にはボランティアによる展示解説もあるので、興味のある方は是非、出かけてみてください。詳細はHPでご確認ください。

ミュージアムショップも魅力的

この企画展に合わせて、ミュージアムショップでは土偶のミニチュアやマスコットストラップ、古墳マスキングテープなどを販売しています。なかなか他では手に入らないレアものも。プレゼントしたら喜ばれる!かも。

土偶ミニチュアレプリカ

マスキングテープは古墳・埴輪・縄文・弥生の4種類。テープには絵と名前が書いてあります

開催日

2019年1月8日(火)~2019年2月17日(日)
開館時間:9時30分~17時(入場は閉館30分前まで)

住所

神奈川県川崎市中原区等々力1-2 等々力緑地内

川崎市市民ミュージアム

費用

観覧料:一般 800円/65歳以上・大学生・高校生 600円/中学生以下無料

問い合わせ

川崎市市民ミュージアム

電話

044-754-4500

044-754-4500

ホームページ

外部HPリンク

公開日:2019-01-11

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