山北町にある室生神社では、毎年11月3日に例大祭が行われます。中でも一番の見どころは、神奈川県指定の無形民俗文化財に指定されている『流鏑馬』です。
この『流鏑馬』はその昔、源頼朝の石橋山挙兵の際、平家方に味方したため領地を没収され、斬刑に処されるところであった河村義秀が、鎌倉で行われた流鏑馬の妙技により刑を免ぜられ、旧領に復帰できたという故事に起源を発していて、現在まで約800年余り受け継がれている貴重な神事で、毎年たくさんの方が見物に訪れます。
流鏑馬神事は、14時より「馬場駈け」「流鏑馬開始の式」「馬場入りの儀」「垢離取り(こりとり)の儀」「流鏑馬始式」「騎射」の順に執り行われ、拝殿前の「終了報告」をもって終了となります。
「騎射」では先導役(先馬)と射手役(後馬)2頭立てで3つの的を射ます。15時50分ごろまで、通常5回騎射を行います。
※8時30分から13時40分までは、神輿と一緒に室生神社から〈東回り〉に山北駅周辺をまわります。