川崎市高津区久地4丁目、高台の住宅地から久地駅へ抜ける階段斜面の紫陽花が見ごろを迎えている。
これは6年前、久地西町自治会(林孝行会長)の住民たちが、「会館のない地域のシンボルになれば」と土地所有者の承諾を得て始めたもの。入学や賀寿などの節目に苗木が贈られる市公園緑地協会の「思い出植樹」を活用し、現在、42株の紫陽花が植えられている。
年2回、植樹と草取り、土留め作業を住民で実施。今年は5月末に4株の紫陽花を植樹。新型コロナウイルスの感染予防対策のため、戸別に作業を行った。
紫陽花の植樹を始めて6年、記念樹と子どもの成長を重ねる住民や紫陽花の時期になると見に来る住民、コロナ禍で紫陽花に癒された住民など、地域の重要な場所になっている。
当初から管理に参加する須藤かおりさんは「毎年、数株ずつの植樹なので、気が付いたら紫陽花山に、という感じです。会館のない自治会なので、交流のきっかけになるのは嬉しいですね」と話した。