- 通学の付き添い、買い物の付き添い、病院への付き添い――。ちょっとした支援が必要な人たちが地域には多くいます。港南区社会福祉協議会では現在、「付き添いボランティア」のなり手を募集しています。障害や難病などで外出が難しい人を対象に外出の付き添いをするのが目的です。いったいどんな活動なのでしょうか?
『学校に行きたい!』こどもの願いを叶えるために
港南区内では現在、年齢も活動地域も様々な約30人のボランティアが活動しています。主婦層からシニア層まで様々で、空いた時間を活用して地域貢献に取り組んでいます。特に今、学校に通いたくても通学が難しい子どもへの支援が必要とされています。
- 「お母さんが小学生の子どもを毎日送り迎えをするのは大変なこと。お願いされた時だけ手助けをしている。無理のない範囲でできることをするのが、ボランティアの鉄則」
そう話すのは、港南区内で付き添いボランティアに取り組む大庭雅敦さん(75歳)です。難病で歩いて学校に通うのが難しい小学生の子どものため、マイカーを使って月曜日と木曜日の週2回、朝の登校に付き添っています。
「(支援が必要な家族から)気兼ねなくお願いされる雰囲気をつくることが大切。助かったといわれるのが嬉しい」と話します。
1回500円の奨励金も
活動へ積極的な参加を促進するため、付き添いボランティアには「横浜市ガイドボランティア事業」として奨励金が支払われます。視覚障害者や肢体不自由者、知的障害者、精神障害者、難病患者などの方が外出する時に必要な付き添いを行った場合は1回4時間以内で500円です。ボランティアの自宅と対象者の自宅までに交通費がかかる場合は1回1000円です。
車を使った支援に高いニーズ
付き添いは原則、徒歩や公共交通機関の利用ですが、同協議会の事務局次長の山本岳彦さんと担当の大年浩治さんによると、車を使った付き添いのニーズが高まっているといいます。一方で車を使った付き添い支援の人材不足が課題になっているともいいます。
- 「重度の人も多く、徒歩による付き添いが難しいことも多い。マイカーを使った支援に名乗り出ていただけると嬉しい。ボランティアと対象者の双方で責任範囲を確認したうえで実施してほしい」と大年さんは話します。
対象は18歳以上で資格などは必要はありません
「あなたの空いている時間を使って、できる範囲で協力をしていただける方、ぜひ お問い合わせください」と呼びかけています。詳しくは平日の9時から4時の間、 移動情報センターまで来所・電話ください。お気軽にどうぞ。