緊急事態宣言の発令により、現在休館中の相模川ふれあい科学館アクアリウムさがみはら(坂野浩一館長)にこのほど、新展示コーナー「水生昆虫水槽」がお目見えした。宣言が解除され次第、一般公開される。
「水生昆虫」とは?
「水生昆虫」とは、一生または一時期を水中や水面で生活する昆虫のこと。主に河川や地沼など植生の豊かな湿地に生息するが、近年では河川の改修や宅地造成を理由にその多くが消失しつつある。昆虫たちは湿地を求めて、水田や水路を拠り所にしているという。新展示では、自然における水田の役割を伝えつつ、水の中という特殊な環境に棲む水生昆虫のユニークな生態をボードなどでわかりやすく紹介。既に神奈川県の自然界では見られなくなったゲンゴロウやタガメなども間近で見ることができる。
展示飼育部の波多野順さんは「水生昆虫が神奈川では絶滅してしまったことや、昆虫たちの生態を知るきっかけになれば」と話している。