3月22日から公共施設などで入手可能
収穫が体験できる川崎市内の観光農園20園を紹介するガイドマップが3月22日から配布される。中原区内からは地堀りパンジーが楽しめる鹿島園が唯一掲載された。ガイドマップのほか、PR動画やホームページも作成した。マップは公共施設や観光案内所、JAセレサ川崎などで入手できる。
川崎市が梨や柿、苺などの農作物が市内で栽培されていることをもっとたくさんの人に知ってもらおうと作成。新型コロナの影響を受けた観光農園の経営支援の一環でもある。
中原区からは鹿島園
鹿島園は、1998年から地堀りパンジーの収穫体験を開始。毎年11月に開園し、畑に入って好きな色のパンジーを選べることが好評で、コロナ下だった2020年秋は、例年以上の人が近郊から訪れたという。パンジー農家として3代目の鹿島俊祥さん(31)は「一面の花畑に驚く人が多い。2020年は息抜きに家族で訪れてくれた人も多かった。今後は野菜の収穫体験をもっと増やしていけたら」と振り返る。
地堀り体験は俊祥さんの父・連(むらじ)さん(59)のアイデアでスタート。梨の直売を行っていたため、パンジーも地堀りを逆手に取って直売できないかと考えたという。
連さんは「都市農業は都会のオアシス。近くの人が楽しめるよう顔の見える関係を大切にしたい」と話した。