茅ヶ崎在住の陶芸家・宮崎和佳子さんの作品展が、5月5日(水)まで「おもて珈琲」(茅ヶ崎市浜竹3の6の16)で開催中です。
毎日の暮らしで普段使いできる器や、花器が喫茶店内を彩るように展示されていて、会期中は作品の追加や展示変更の予定もあるとの事なので、通う楽しみが増えそうです。宮崎さんは「毎年恒例の小さな個展です。のんびりと珈琲を飲みながら見ていただけるとうれしいです」と話しています。
時間は午前10時から午後6時(ラストオーダー5時)でワンオーダー制。座席数を減らして営業中のため、来店の際には事前に空席の確認を。月・火定休(5月4日(火)は営業)。
料理に魅力的な彩りを添えてくれる器たち
毎日の食卓を彩る日常使いを楽しんだり、特別な日のご馳走を盛り付けたり、私たちの暮らしにすっと馴染んでいくのが、宮崎さんが作陶する器です。
コロンとしたかわいらしいフォルムの茶碗や小鉢、ていねいな仕事がうかがえるプレートなど、板作りという技法で作られる日常食器のファンは多く、銀座の飲食店をはじめ、茅ヶ崎市内でも多くの飲食店からオファーが届いています。熊澤酒造(香川)の敷地内に建つギャラリーショップokebaで常設展示されている”あの青緑の食器”と言えば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。
生み出される器の色は、大きく分けて”白”と”青緑”。少しくすんだこれらの色は、一つとして同じ顔がなく、料理に魅力的な彩りを添えてくれます。

作陶中の宮崎さん
陶芸教室を一緒にした工房「宮崎陶房」を開設
宮崎さんは、女子美術短期大学専攻科陶芸専攻を修了し、OLをしながら「趣味として」作陶を続けていました。継続するうちに、さまざまな陶芸展で入選するようになり、陶芸家の道一本に。そして2010年、陶芸教室を一緒にした工房「宮崎陶房」を茅ヶ崎市浜竹に開きました。
まだまだカタチや色を追求していくといいます。「満足することはないと思う。奥が深いから」