「Sports Darts Academy NEXUS FIELD(ネクサスフィールド)」
プロダーツ選手の西野秀典氏が2021年12月に横浜市緑区十日市場町に立ち上げたダーツの学校「Sports Darts Academy NEXUS FIELD(ネクサスフィールド)」。ダーツというと、夜に酒を飲みながらやる大人の娯楽・・・そんなイメージもあるかもしれません。でも、西野氏はそんなダーツのイメージを変えていきたいといいます。
- 「実は、ダーツは、障害の有無を問わず、老若男女、みんなが楽しめるスポーツなんです。ぜひ、多くの方々にダーツの魅力を知ってほしいのです」
と語ります。ダーツの魅力とは? 今回は、記者が同校に初めて潜入!この記事を読めば、ダーツのイメージが変わり、「やってみた~い!」と思うかも!? では、学校へ早速、行ってみましょう~!
<目次>
◎まずダーツを行っていたのは子どもたち!
◎続いて、ダーツを練習していたのは、車椅子の方!
◎ダーツは高齢者の間でも注目が集まっています!
◎隣には、おしゃれなカフェも併設
2021年12月に完成した同校。すごく清潔感のある学校の入口ですよね。中には、ダーツの的が並んでいます。 早速、練習している人たちに声をかけてみました。
まず、ダーツを行っていたのは、子どもたち!
同校では、ダーツバーなどに置いてあるデジタルボードは使用せず、すべて手計算で行うのが大きな特徴なのです。だからこそ、小学生は、足し算や掛け算の勉強をしながら、ダーツを楽しめるのです。そう、教育的側面もあるのです。実際に西野氏は、小学校などで教えたりもしているそうです。
西野さんは「教えるのは、ダーツだけではありません、計算はもちろんのこと、ダーツを通じて、礼儀やマナーなども学んでほしいです。また、多くの人と接することで、コミュニケーション力なども自然と身についていきます」と笑顔を見せました。
- 同校で教えるのは、全員がプロ資格を持ったダーツ選手たち。だからこそ、もちろんですが、「将来、プロダーツ選手として活躍したい!」。そんな夢を持つ人たちも大歓迎です。プロを目指す環境もしっかりと整えています。「世界を見れば、若い世代もプロダーツ選手として活躍しています。世界で活躍するプロがこの場から羽ばたいていってもらえたらうれしいですね」と西野氏は夢を描いているようです。
ハードダーツ以外にも、子どもなどでも危なくないようにプラスチック製の針のダーツ(ソフトダーツ)も用意されているので、安心ですよね。
同校では、無料でダーツの道具を貸し出しているので、学校や仕事、地域の会合の帰りに「手ぶら」で通うことができます。上記の写真のように、高校生も学校帰りに制服姿でダーツの練習~!
続いて、ダーツの練習をしていたのは、車椅子の方!
西野氏は「ダーツというスポーツは、障害者と健常者がまったく同一のルールで対戦することができるのです。障害者スポーツとしての側面もあるのです」という。
上記のように、「プルアウター」と呼ばれる専用の器具も用意されているので、車椅子の方や小さな子どももダーツボードに刺さっているダーツを自分でとることができます。
的の高さを変えることも可能。車椅子の方も健常者と一緒に楽しめます。まさに、真剣勝負!
ダーツは高齢者の間でも注目が集まっています!
そうなんです。最近は、高齢者もダーツに注目しているのです。室内競技で、適度な運動になり、計算で頭も使ってフレイル(虚弱)や認知症の予防にもなります。
- まさに、「生涯スポーツ」にダーツは、最適といえるのです。
笑顔でダーツを練習している高齢の男性。ダーツを始めたのは、60代のころからだそうです。
「ゴルフなどのように、ハードすぎず、適度な運動になる。数字の計算など、頭も使うのでよいですよね。それに、ダーツを通じて、若い世代の方などと関われるのが、本当に楽しいですよ。高齢でも、ハンデなし。まだまだ、練習に取り組みます」と元気な笑顔を見せてくれました。
- 記者もダーツ初体験でしたが、意外と、運動になります。健康維持には、ぴったりですよね。このような形で障害の有無を問わず、老若男女が楽しめるのが、ダーツなんですね。
そして、教えてくれるのは、全員がプロ資格を持ったダーツ選手たちだというから驚きです!
みんな「真剣な表情!」になったり、思いっきり笑ったり。とにかく、みんな生き生きしています。
また、学校内には、「自分の道具が欲しくなった方」のために、ショップも内設、購入することも可能です。西野さんは「よく、『マイダーツ』そんな言い方をしますよね。自分の道具を持つことで、ダーツにさらに愛着が沸いて、上達しちゃうかもしれませんよ」とにこりと笑いました。
無料で貴重品などを預けておける鍵付きのロッカーも。ダーツに誰もが取り組みやすいように、細やかなところまで配慮された学校でした。
学校を案内してくれた西野さん。2012年よりプロダーツ選手として活躍してきました。
「NEXUS(ネクサス)は『繋がり』という意味です。障害の有無を問わず、老若男女が楽しめるダーツを通じて、多くの人と人が繋がってほしい。そんな思いを学校名に込めました。
ダーツ未経験、初心者の方は、たくさんいると思います。でも、きっと、ここに来れば、ダーツのイメージが変わり、楽しんでもらえます。まずは、一度、お気軽に学校に来てほしいですね」とほほ笑みました。
隣には、おしゃれなカフェも併設
「最後に・・・」と案内してくれたのは、同校の隣にあるカフェ。
人と人がつながり、集える場になればと、カフェも併設しているのです。子どもたちがダーツをしている間、保護者はカフェで一休み。高齢者の方々や若い世代、年齢問わず、会話が弾む。いろいろな場面で使えるカフェになりそうですね。
【編集後記】
いかがでしたか? ダーツのイメージは変わりましたか?
取材を通じて、障害の有無を問わず、老若男女が楽しめるダーツの魅力をどっぷりと感じることができました。横浜市緑区十日市場町にある「Sports Darts Academy NEXUS FIELD(ネクサスフィールド)」。一度、訪れてみる価値はあると思いました。