残った薬を管理する「活薬バッグ」
飲み忘れなどで自宅にたまっていく「残薬」の解消に、藤沢市薬剤師会が取り組んでいるのが「活薬バッグ」。バッグに残薬を入れ持ってきてもらうことで薬剤師が実状を把握し、飲み忘れの対策を行ったり、薬の処方が多い場合は、医師と相談して減薬につなげたりと薬の適切な管理を目的としている。
薬剤師の臼井友章さんによると、残薬は飲み間違えにより副作用や病気を悪化させる可能性があるほか、残薬を減らすことで医療費の削減にもつながるという。
臼井さんは「飲み忘れが無いように袋分けにしたり、粉薬など飲みづらい薬があれば他のものに変えるなど対応ができます」といい、「環境への配慮もありますので、自分の好きなバッグでも大丈夫です。残薬を入れて、かかりつけの薬局や薬剤師へお持ちください」と呼びかけている。
在宅療養中で困ったら「お口の相談窓口」
在宅療養中の高齢者や難病者、障害児者を対象に電話で歯や口の相談を受け付けている「お口の相談窓口」。市が藤沢市歯科医師会へ委託している事業で、歯科衛生士が電話対応し、相談内容によっては歯科医師と歯科衛生士が訪問し、全身の状態や口腔内を確認してくれる。
相談窓口を担当している歯科衛生士の杉山美帆さんによると、病気やケガなどを理由に歯科医院へ通えなくなると、口腔ケアも怠りがちになるという。相談内容は「歯が痛い」「歯茎から血が出ている」などが多く、本人や介護をしている家族から毎月30から50件ほどの相談がある。
杉山さんは「入れ歯が痛い、ゆるい、口臭が気になる、訪問診療をしてほしいなど、歯や口のことで困ったことや気になることがあったら気軽に相談してほしい」と話している。問い合わせ:0466・26・3310