神奈川県足柄上郡松田町で町立松田小学校の建て替え工事が行われています。公立では全国3例目となる木造3階建て校舎。今回、松田町の協力のもと工事現場を見学させて頂けることに。2回に渡って内部のつくりや特長を紹介します!今回はその1回目となる「外観編」です。
まずは旧校舎にご挨拶―。約50年ありがとう、お疲れさまでした!
明治6年に貫穿舎(かんせんしゃ)支舎(本校貫穿舎は川村)として延命寺を仮校舎に開校した松田小学校。修繕や増改築を経て、昭和48年にこの鉄筋4階建ての校舎が完成しました。これまでに耐震補強工事なども行いましたが、現在では築後約50年が経過。全体的な経年劣化も目立つようになり、新校舎の建設が始まることになりました。
新校舎のコンセプトは「松田と共に育つ 新しい学びの樹」
文部科学省が推進する「木の学校づくり先導事業」の支援を受けた全国3例目の準耐火構造の木造3階建て校舎。これから全国に普及していく木の学校づくりのモデルとなります。
普通教室がある「木造西棟」(1726.10㎡)、職員室・特別支援教室・特別教室棟がある「木造東棟」(1884.50㎡)、共用部・図書館がある「木造メディア棟」(580.05㎡)、給食室・音楽室・体育館が入る「RC(鉄筋工ンクリート造)体育館棟」(1587.27㎡)、トイレやエレベーターがある「RC(同)コア棟」(494.46㎡)からなる予定。
- 取材メモ 小田急線新松田駅やJR御殿場線松田駅から学校へと続くロマンス通りを歩くと、遠くからでも存在感のある外観が目を引きます。歴史ある校章も、新しい建物とマッチしていますね!
入った瞬間に感じる「木の力ってすごい―」
工事現場を案内してくれるのは、松田町の人気キャラクター奴さんと町教育委員会の小野敏紀(おの としのり)さんです(撮影時のみマスクを外して頂いています)。
本来は見ることができない内部見学に奴さんもキュンキュンです!2人の案内で建物の中に入ると、まず最初に気づくのは、とても落ち着く木の香り。
- 取材メモ 工事現場なのに、どこかあたたかさもあって自分の家に帰ってきたような居心地のよさ。ちなみに、この学校建設には、町有林材の丸太も30㎥分使用されています。
これが小学校!?とってもオシャレな外観
外観で特に目を引くのは昇降口棟のV字型デザイン。その上にある円形は校章です。ここは一面ガラス張りになっているため、たくさんの光を取り込み、明るい空間を生み出します。児童たちが朝の光を浴びながら元気よく登校してくる様子が目に浮かびますね。
▼それでは次の回で内部を紹介していきます。