行政書士は、市民からの依頼を受けて、遺言書、遺産分割協議書、契約書、内容証明といった官公庁に提出するさまざまな書類を作成する「身近なまちの法律家」と呼ばれるお仕事です。その書類の数はなんと約10,000種類以上。
神奈川県相模原市中央区淵野辺本町にある遠藤行政書士事務所の遠藤弘一代表に、業務の内容などを教えていただきました。
地域の人々の困りごとを全力でサポート
遠藤代表は地元の相模原市役所で31年3カ月間、社会の基盤を整え、市民の日常生活を支え、まちづくりに励んできました。「行政マンとして培った知識や経験、人脈をフル活用し、今度は行政書士として地域の人々の困りごとを全力でサポートさせていただきます」と遠藤代表は話します。
相談で多いのは、相続手続き、遺言書や遺産分割協議書、契約書、内容証明書の作成、成年後見についてなどだそう。同事務所では書類作成の相談も随時受け付けています。遠藤代表は行政マンだったので、行政に提出する書類はお手のもの。安心して任せることができます。「遺産分割協議書の作成にあたっては親族間で揉めることも多く、極力円満に相続を執行するため、公正証書遺言をオススメします」と遠藤代表。
また、相模原市内で市民に向けて、相続や遺言、終活などについて詳しく解説する無料のセミナーや相談会も定期的に開催しています。
生き物と自然を愛する絵本作家
生き物と自然を愛してやまない遠藤代表。「日本野鳥の会」は、入会以来30年以上も活動を続けていますし、そのほかにも東京動物園ボランティアーズ、自然観察指導員、ネイチャーゲーム指導員、相模原市自然環境観察員といった活動に情熱を注いできました。
そんな遠藤代表には、さらに「絵本作家」というもう一つの顔が。行政書士業務の傍ら、「藤堂知宏」(とうどうかずひろ)のペンネームで、事務所近くの河原に生息する野鳥「カワセミ」を題材にした絵本「ぼくはヒーロー!?」(2021年/文芸社)を刊行しました。
「野鳥の生態を子どもにもわかるよう絵本にしました。この本を手にカワセミに会いに行ってもらえたらうれしいですね」と遠藤代表は思いを語ります。
遠藤代表は、ごみ拾いや河川清掃を通して積極的に環境保全活動も行っています。また、SDGsの取り組みにも注力しており、「さがみはらSDGsパートナー」にも登録しています。「相続・遺言セミナーを通じて市民の皆さんに正しい知識を提供するとともに、高齢者の方々が住み続けられるまちづくりにも貢献いたします」と遠藤代表は話します。