適正管理で街を住みよく「金沢区ねこれん」に改称
金沢区内で活動していたボランティアの情報交換の場として2012年に発足した金沢区ねこ連絡会。今年1月、「金沢区ねこれん」に改称した。地域や行政と協働し、飼い主がいない猫を捕獲し不妊去勢手術をさせる活動などを行う。こうした猫は「さくらねこ」と呼ばれ、元の地域に戻され会員らにより適正に管理保護される。「単なるねこ好きの活動と見られがちだが、野良猫を減らし街を住み良くするための地域活動なんです」と会員の一人は話す。
地域住民によっては「野良猫に手術ができるの?」「保護されたら殺処分されるのでは」と相談をためらう人も。「手術費は市の助成金のほか動物病院や一部商店などに募金箱を設置するなどして賄っています。また一時保護は手術のためです」と話す。1月20日現在で、今年度は54件102頭(昨年度73件160頭)に手術を行った。「猫がそれぞれの寿命を全うできれば」と願う。
20年度に市動物愛護センター(神奈川区)に保護収容された飼い主不明の猫は720頭で、20年前の5045頭と比べ減少傾向にある。区役所担当者は「今後も互いに情報交換しながら一緒に取り組み、地域猫の問題が減少するよう活動していきたい」と話した。
2月20日にパネル展
こうした地域猫活動を知ってもらおうと、金沢区ねこれんは2月20日(日)、ブランチ横浜南部市場NANBU BASE(金沢区鳥浜町)でパネル展を開催する。午前10時から午後2時30分。地域猫活動について写真やパネルを使って紹介する。「現在会員も募集していますので、ご興味のある方はぜひお寄りください」と呼びかける。