令和3(2021)年4月に神奈川県南足柄市矢倉沢と箱根町仙石原を結ぶ「はこね金太郎ライン」が開通しました。この道を使えば、東名高速道路大井松田ICから箱根町の仙石原交差点まで約45分!南足柄市のあふれる自然とたくさんのアートに触れることができる箱根町を一日で楽しんじゃいましょう。どこを撮ってもフォトジェニックなクルマ旅のスタートです。
<クルマ旅スポット12選>
1.はこね金太郎ライン
2.南足柄市地蔵堂地区
3.南足柄の桜あれこれ
4.大雄山最乗寺
5.道の駅足柄・金太郎のふるさと
6.箱根美術館
7.岡田美術館
8.星の王子さまミュージアム
9.箱根ガラスの森美術館
10.ポーラ美術館
11.箱根ラリック美術館
12.彫刻の森美術館
1.はこね金太郎ライン
この道が完成するまでは、東名高速大井松田ICからスムーズに進んでも一般道で1時間以上はかかっていましたので大幅な時短です!
もともと林道だった道を周辺環境への影響を最小限に抑えながら県道に整備したため、幅員の狭い場所やカーブも多い約11㎞ですが、箱根外輪山を貫くように走ることができます。
- Check! 道路名にある通り、金太郎伝説の地であり、南足柄側には生家跡や産湯伝説が伝わる夕日の滝、箱根側には金太郎を祀る公時神社があります!道路の途中には「金時見晴パーキング」という駐車場があり、この場所は金時山や明神ケ岳などのハイキングのベースとしてハイカーにも人気です。
2.南足柄市地蔵堂地区
足柄山の金太郎が生まれ育ったとの伝説が残る集落です。そのシンボル的な場所が金太郎が産湯をつかったとされる「夕日の滝」です。
高さ23m幅5mの瀑布は、箱根外輪山最高峰の金時山を源流としています。冬季には、滝しぶきが凍結し、厳しい寒さの中にも美しさが際立ちます。
- Check! 集落には金太郎が生まれたという生家跡や金太郎が遊んだと伝わる巨石の金太郎遊び石が残されています。地区内には夕日の滝の名水を活かした手打ちうどん店や古民家カフェ、茶店などもあります。
3.南足柄の桜あれこれ
南足柄市内では2月下旬の洞川「河津桜」に始まり、南足柄市の固有種の早咲きの桜「春めき」が市内各所で咲き出し春の訪れを告げます。
- Point! 春めきは香り桜と呼ばれるくらい甘い香りが特徴で、匂いでも楽しませてくれます。3月中旬が見頃です。
大雄町地区でも固有種の桜「大雄紅桜」や「枝垂れ桜」が里山を彩ります。古くからのお花見の名所である大口広場では酒匂川の堤に多くの「ソメイヨシノ」が咲きます。南足柄では、様々な桜を1か月以上楽しむことが出来ます。
4.大雄山最乗寺
室町時代前期の応永元年に曹洞宗本山、能登総持寺で修行した了庵慧明禅師が故郷の相模の国に建立した寺院。
了庵の弟子であった近江三井寺の修験者、道了が寺の建立に協力し、剛力により様々な奇跡を起したと伝わっています。寺の建立が済んだ応永14年、了庵が亡くなると翌日に道了は「我が為すべきことは済んだ、今後は寺と信者を守護する」と天狗に化身し山中に消えたと伝わります。
- Point! 現在でも境内にある様々なパワースポットを巡る参拝者が絶えることがありません。参道の入口付近である仁王門周辺は枝垂れ桜の名所として参拝者を迎えます。また参道には江戸時代からの参拝者が星に祈りを込めた28の石塔があり、過去と現代を繋ぎます。
5.道の駅足柄・金太郎のふるさと
令和2(2020)年に開業した「道の駅足柄・金太郎のふるさと」は、南足柄をはじめ近隣の市町の農産物や地域の特産である足柄茶を使ったお菓子などのオリジナル土産を販売しています。
また南足柄や「はこね金太郎ライン」でつながる箱根地域の観光情報の発信をするため、各施設のパンフレットやデジタルサイネージによるインフォメーションを展開しています。
- Check! 施設内の『ふるさとゴハン食堂』では、相州牛を始めとした足柄グルメや足柄茶を使ったスイーツも楽しめます。
さあ、続いて箱根町へ向かってみましょう!
6.箱根美術館
箱根美術館は箱根の中で最も歴史のある美術館として昭和27(1952)年に開館、四季折々の景観が楽しめる美術館です。縄文時代の土器から鎌倉・室町時代に制作された六古窯の壺や甕、そして江戸時代に至る日本の「やきもの」を中心に据えています。
<3月25日~6月初旬>本館展示室で「特別展示 吉田博木版画展」開催
- Check! 3月25日からは「特別展示 吉田博木版画展」も開催されます。苔庭、萩の道、竹庭、石楽園などで構成される日本庭園「神仙郷」は、令和3(2021)年に国の「名勝」指定を受けました。
箱根美術館
- 開館時間:4~11月 9:30~16:30(入館は16:00まで)
12~3月 9:30~16:00(入館は15:30まで)- 休館日:木曜日(祝日の場合は開館)。年末年始。 ※11月は無休
- 観覧料:おとな900円、高大生400円、中学生以下無料。その他各種クーポン、シニア、団体、障がい者等の割引あり。HPからONLINE TICKETも購入可。
- 〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300(Google Map)
- TEL:0460-82-2623(代表電話)
7.岡田美術館
平成25(2013)年に開館した箱根・小涌谷にある美の殿堂。全5階、約5,000㎡の展示面積は箱根最大級。日本・中国・韓国を中心とする陶磁器や絵画など常時約450点を展示。
100%源泉かけ流しの足湯カフェや四季折々に表情を変える庭園、飲食施設「開化亭」なども充実しています。
豪華絢爛!岡田美術館の名品100件がずらり「花鳥風月 名画で見る日本の四季」
約1年間にわたり、絵画や工芸品などに表現された“日本の四季の美”を見ることができます。
- Check! 前期は春夏をテーマに、若冲、北斎、一村など話題の作品を公開。後期は秋冬をテーマに、光琳、乾山、歌麿など同館の代表作品が並びます。自然に囲まれた箱根の地で季節の移ろいを感じながら「花鳥風月」の華やかな世界を堪能してみては。
- 前期:春夏編 ―若冲・御舟・一村など― 2022年3月6日(日)~7月10日(日)
- 後期:秋冬編 ―光琳・歌麿・春草など― 2022年7月16日(土)~12月18日(日)
岡田美術館
- 営業時間:9:00~17:00(16:30最終入館)
- 休館日:展示替え期間、12月31日、1月1日
- 料金:一般・大学生2,800円 小中高生1,800円
- 〒250-0406 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1(Google Map)
- TEL:0460-87-3931
8.星の王子さまミュージアム
星の王子さまミュージアムは、サン=テグジュペリ生誕100年を祝した世界的記念事業の一環として作られた、『星の王子さま』をテーマにした世界で唯一のミュージアムです。
サン=テグジュペリの生涯をたどりながら、箱根の自然豊かな環境の中で、フランスの街並みと、ヨーロピアン・ガーデンを楽しむことができます。
3月1日(火)~3月31日(木)までオリジナルノートが作れる「ノートバイキング」開催中
- Check! たくさんの紙の中からお気に入りを1枚ずつ選んで、オリジナルの「星の王子さま」のノートが作れる体験型バイキング形式のワークショップです。
- 受付時間:10:00~16:00 ノート1冊:1,500円 メモ帳1冊:900円
星の王子さまミュージアム
- 営業時間:10:00~18:00(最終入園17:00)
- 休園日:第3水曜日(3月・8月は無休)
- 料金:大人1,600円 学生・シニア1,100円(要学生証提示)
子ども700円(小・中学生)- 〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原909(Google Map)
- TEL:0460-86-3700
9.箱根ガラスの森美術館
中世ヨーロッパの王侯貴族を魅了した繊細優美なヴェネチアン・グラスを展示する美術館。ピアノのやヴァイオリンによる本場の生演奏が人気のカフェレストラン、世界各国より直輸入したアクセサリーやグラスなど約5,000種類10万点が揃うミュージアムショップ、体験工房も充実。
「クリスタルガラスのサクラ・ペアツリー」3月中旬から登場
- Check! 3月の中旬より、庭園では「箱根の四季折々の美しさをガラスで表現したい」との思いから箱根町の「町の木」に制定されている山桜と、しだれ桜をイメージした2本のクリスタルガラスのツリーを展示。桜の花と葉を表現した直径1.4センチのピンクとグリーンのクリスタルガラス合計88,000粒が、春の柔らかな太陽の光とそよ風を受けて、きらきらと美しく輝きます。
箱根ガラスの森美術館
- 営業時間:10:00~17:30(最終入館17:00)
- 休館日:2023年1月10日から1月20日
- 料金:大人1,800円 大高生1,300円 小中生600円
- 〒250ー0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48(Google Map)
- TEL:0460-86-3111
10.ポーラ美術館
箱根の国立公園の森の中にとけこむように建つ美術館。モネやルノワールなど印象派の作品を中心とする西洋絵画や日本の絵画からリヒター、ロニ・ホーンなど現代アートまで約1万点の収蔵作品から選りすぐりの名品を多彩なキュレーションのもと展示。
美術館周辺に整備されている「森の遊歩道」では、自然を五感で感じながら、心和むひと時を過ごすことができます。同館の基本理念コチラ。
ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ 新収蔵作品を中心に
- 会期:2022年4月9日(土)~9月6日(火)会期中無休
- 会場:ポーラ美術館展示室1-5、アトリウム ギャラリー、アトリウム ロビー、森の遊歩道
ポーラ美術館
- 営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30) 年中無休※悪天候による臨時休館あり。2022年3月31日(木)~2022年4月8日(金)は展示替えのため臨時休館(森の遊歩道、レストラン、カフェ、ミュージアムショップもご利用いただけません)。詳細はコチラ。
- 料金:大人1,800円 シニア割引(65歳以上)1,600円 大学・高校生1,300円。中学生以下無料、障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)1,000円。詳細はコチラ。
- 〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285(Google Map)
- TEL:0460-84-2111
11.箱根ラリック美術館
フランスを代表するジュエリーとガラス工芸の巨匠、ルネ・ラリック(1860-1945)の生涯を通じた創作を楽しめる美術館です。
展示室では七宝を使用した色鮮やかな宝飾品のほか、香水の香りをボトルの造形で表現した美しいデザインの香水瓶、ガラスの花器、空間をガラスで演出した装飾パネルや噴水など、作品約230点を見ることができます。
- Check! また、ラリックが室内装飾を手がけたオリエント急行のサロンカーを展示。こちらでは車内でティータイムを楽しみながら、ラリックのガラスパネルなどを間近に見学することができます。この他、ショップやレストランも充実しています。
企画展「明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代」
- 2022年3月19日~11月27日
ルネ・ラリック(1860-1945)が生きた20世紀は、世界が大きく揺れ動いた時代でした。1914年に人類史上初の世界大戦が、1939年には第二次世界大戦が勃発し、多くの命が奪われました。戦争は、ラリックの創作活動にも大きな影響を及ぼします。第一次世界大戦時、閉鎖に追い込まれた工場では、実験用ガラス器具や衛生用ガラス製品の製作を要求され、作品をつくることは叶いませんでした。
そのような中、ラリックは国会などの要望により、兵士や戦争孤児、そして当時流行していた感染症・結核を患った人々のため、チャリティイベント用のブローチやメダルを制作し、その売り上げが困窮者へ寄付されました。
- Point1! これらの作品は、決して煌びやかではないものの、芸術で人々の心を豊かにしたいというラリックの願いが込められています。そして第一次世界大戦終結後、ラリックは悲しみを鎮めるかのように、ガラスを使用し、教会などの祈りの場の内装を手がけました。
- Point2! 本展では、フランスの苦難の歴史と戦争で傷ついた人々のため、ラリックにより作られたチャリティ用のメダルやブローチ、キリストや天使をモチーフにした作品などを、祈りをテーマに紹介します。
同館では「新型コロナウイルスが猛威をふるうなか、21世紀を生きる私たちもまた、何かに祈り、明日に希望を見出し、今を生き抜こうとしています。どんな時にも人々の心にそっと寄り添ったラリックの作品をどうぞご覧ください」と話します。
箱根ラリック美術館
- 営業時間:9:00~16:00(最終入館15:30)
レストラン朝食/8:45~10:30
昼食/11:30~15:00
ティータイム/10:30~15:30
※オリエント急行ティータイム 当日レストランにて予約(時間は要問合)- 休館日:第3木曜日(8月は無休)
- 料金:一般1,500円 大・高・65歳以上1,300円 小・中800円
- 〒250ー0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1(Google Map)
- TEL:0460-84-2255
12.彫刻の森美術館
昭和44(1969)年、自然と芸術の調和をめざし創設された国内初の野外美術館です。7万㎡の広大な敷地内は季節や天候によりさまざまな姿を見せ、近現代を代表する国内外の巨匠の作品120点余りを散策気分で鑑賞できます。
その他にも約300点の多彩なコレクションを順次公開している「ピカソ館」などの室内展示場や子どもたちが楽しめる体験型作品、敷地内から湧き出る源泉を活用した温泉足湯もあり、一日中ゆっくり過ごすことができます。
ヘンリー・ムーア・コレクション
「ファミリー・グループ」、「横たわる像:アーチ状の足」、「大きな糸つむぎの形」など
ピカソ・コレクション
- 油彩:「猫のいる生物」、「画家とモデル」、「縞のシャツを着た男」
- パステル画:「男の顔」
- 版画:「貧しき食事」、「156シリーズ」
- 陶芸作品:「鳩」、「首飾りをつけたヴィーナス」、「顔」、「牧神」
- 写真:ディビッド・ダグラス・ダンカンが撮影した日常のピカソの姿など
野外彫刻作品
- オーギュスト・ロダン 「バルザック」
- エミール=アントワーヌ・ブールデル 「弓を引くヘラクレス」、「力」、「勝利」、「自由」、「雄弁」
- カール・ミレス 「人とペガサス」
- ジョアン・ミロ 「人物」
- アントニー・ゴームリー 「密着」
- ニキ・ド・サン・ファール 「ミス・ブラック・パワー」
- 井上武吉 「マイ・スカイ・ホール(天への道)」
- 岡本太郎 「樹人」
- 伊藤隆道 「16本の回転する曲がった棒」など
彫刻の森美術館
- 開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30) 休館日なし
- 料金:大人1,600円 大・高生1,200円 小・中学生800円 ※毎週土曜日はファミリー優待日。保護者1人につき小・中学生5人まで無料
- 駐車場:500円(400台) ※5時間まで。5時間以降は1時間500円
- 〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121(Google Map)
- TEL:0460-82-1161
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