悠久の時を感じる秦野市指定史跡の桜土手古墳群の中にあり、市民に親しまれ春には桜が咲き乱れる公園が隣接する、はだの歴史博物館。前身の桜土手古墳展示館30周年の節目である令和2年11月、秦野の歴史と文化をテーマとする総合的な歴史博物館としてリニューアルオープンした同館を取材しました。
郷土の歴史に触れる「はだの歴史博物館」
歴史博物館にはテーマ分けされた常設展示と、様々な企画展(開催スケジュールはコチラ)や講演会を行う2つの企画展示室があります。夏休みの自由研究などで訪れる親子なども多いそうです。
常設展示
- 桜土手古墳群と古代人の祈り
- 奈良・平安時代から江戸時代の秦野
- 葉タバコ耕作と秦野
- 秦野の近代化と発展
展示で秦野の歴史をわかりやすく紹介するとともに、館内の大型スクリーンでは「映像・写真で知る秦野の歴史・文化」で市内各地の民俗行事や指定文化財などを上映。郷土の歴史やまちの移り変わりを感じられます。
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常設展示「葉タバコ耕作と秦野」
過去の企画展例
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企画展示室
秦野市民に親しまれる「桜土手古墳公園」
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季節になると桜が咲き乱れる古墳公園
桜をはじめ、多くの樹木が四季折々の姿を見せてくれる公園です。園内には古墳群の中で最大規模の1号古墳が復元され、訪れた人の目を引きます。日中は遊びにくる親子連れや散歩の人などが多くいます。
古墳時代後期の群集墳
- 南北200メートル、東西500メートルの範囲に35基の古墳が分布
- 工場等の建設による開発で23基を発掘調査
- 残り12基のうち6基を桜土手古墳公園内に保存。さらに残り6基は、隣接する工場の敷地内に保存
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復元された最大規模の古墳
始まりは「桜土手古墳展示館」
桜土手古墳展示館は「桜土手古墳群」と「古墳時代」をテーマに、平成2年に整備されました。
- 10年後の平成12年、行政改革で文化財行政主管課が展示館内に移転
- さらに13年後の25年度、市史編さん担当が移転
- 二つの組織が所蔵していた民具等の民俗資料や文献資料が1か所に
これにより人文系博物館としての役割を資料を持つことになりましたが、考古資料以外の展示設備がなかったため総合的な歴史資料館への移行を目指すことになりました。職員の手で準備を行い、1階に展示スペースをまとめて常設展示と2つの企画展示室を設けたそうです。
桜と郷土の歴史香る「はだの歴史博物館」と「古墳公園」に、家族や友人と遊びに行ってみてはいかがでしょうか。