12年に一度行われる「稲毛七薬師」の寅年御開帳。高津区内では、新作の医王山薬師院で、本尊の薬師琉璃光如来の御開帳が行われる。
第七番札所で「お薬師さん」として親しまれる
古くから、寅年に七カ所の薬師如来を巡り、願をかけるとご利益があるとされている「寅年の七薬師」。川崎市内外にまたがる7つの寺院で構成される稲毛の七薬師では、12年に一度、寅年の春に一斉の御開帳を行っている。
薬師院はこの第七番札所。江戸時代前期の1655(明暦元)年に盤珪国師により開かれ、近隣では古くから「お薬師さん」として親しまれてきたという。今回も地域住民の協力のもと、御開帳の目印となる赤い幟を立てて参拝者を待つ。同院の稲田健昌住職は「お薬師様は、体だけでなく心の状態も癒す仏様。コロナでしんどい時期が続いている人も多いので、お元気になるようぜひお参りに来てもらえたら」と話している。
御開帳は4月3日(日)から10日(日)の午前9時から午後4時まで。同院のほか塩谷寺(横浜市)、影向寺(宮前区)、正福寺(宮前区)、西光院(横浜市)、光明寺(横浜市)、興禅寺(横浜市)で実施される。
8日には「花まつり」の法要も
期間中、同院では川崎市の重要歴史記念物の「絹本墨画着色 盤珪永琢画像」も特別公開される。8日(金)には釈迦の誕生を祝う「花まつり」の法要も。
問い合わせは同院【電話】044・866・2014へ。
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