グローバル化が進む中、世界の人々とコミュニケーションがとれるようになることは、子どもの可能性や選択肢を広げることにもつながります。
楽しく学んで英語を身につけるだけでなく、「ともに成長する」ことを目指すECCジュニア大磯さざれ石教室の講師・春田奈緒美さんに話を聞きました。
英語を通して成長を
春田さんは元航空会社勤務。客室乗務員として各国を巡り海外に暮らした経験や、子どものための英語学習法「フォニックス」を習得して指導に役立てています。
「英語を通して世界に友人を作り、他国に関心をもち平和を考える人になってほしい」と教室を開き、2年前からSDGs学習をカリキュラムに盛り込みました。アフガニスタンで人道支援に尽力した中村哲医師の言葉『一隅を照らす』をモットーに、「一人ひとりが地球のために、自分のできることに最善を尽くす人になろう」と語りかけています。
- 教室では、お互いを思いやり助け合う、英単語や英語表現の複数の意味を想像する、日本語の語彙力を高めるために日常の言葉遣いも考える、自分の思いをしっかりと主張することなどを大切にしています。
英検・海外留学
英語の絵本音読で読む力をつけてきたら、どんどん英検にトライ。
小学生は3級、中学生は2級、高校生は準1級に挑戦する生徒が多く、これまでに小学校高学年で5名が英検2級に合格、そのうち3名は高校入試試験の英語が満点だったそうです。
また大磯町の姉妹都市(米国ラシン市・デイトン市)との交換留学生に、教室から13人の高校生が選出・派遣されました。現在、その1人は教室のアシスタントとして働き、この夏にデイトン市の大学へ留学することが決まっています。
社会・世界への関心高める
気になった新聞記事の発表やディベート(議論)の時間を設けるなど、発信力や多面的な見方を育てるカリキュラムも。
「多様化する社会でディベートは異文化コミュニケーションや国家間の課題解決に欠かせないスキル。論破するのではなく、説得や共感を求めるベストディベーターを目指してほしい」と春田さん。模擬選挙やボランティア活動などを通して社会問題への興味関心も育む。
「想像を超える成長」
教室に2人の子どもが通う保護者は「机に向かって勉強するだけでなく、仲間と実際に英語を使いながら学んでいる。自分から英検に挑戦したり留学を志望するなど、広い視点で自分の将来を考えられる、親の想像を超える成長に驚いています」と話しています。