神奈川区六角橋にある神奈川大学を拠点に活動する「かながわユースフォーラム」。同大学の社会教育課程を勉強している学生たちが、身近な地域の課題解決に向けてユース(若者)を集め、自分たちにできる活動から挑戦しています。
- 同フォーラムのメンバーに、活動内容や地域への思いを聞きました。
コロナ禍でも新たな一歩を
同フォーラムの活動は、若者が地域と一緒に地域の課題解決に向けて話しあい、アクションを起こしています。
- 約160人がつながるweb会議で地域活動やボランティア活動に参加するためのはじめの一歩を共有するイベントの開催
- 六角橋商店街連合会と商店街の未来について考える
学生生活がコロナで一変。昨年度代表を務めた髙久李美さんは、身動きができずモヤモヤしていたなかで出会ったのが、かながわユースフォーラムでした。
「コロナでも『自分たちにできることをやりたい』という思いを仲間と共有し、みんなで助け合い、悩み行動することで、今できることを体現しました。人のつながりの大切さに気付くことができました」と振り返ります。また、山﨑裕菜さんは「地域で活動するには、まずは地域を知り、何度も顔を合わせることで信頼関係を築くことが大切だと学びました」と話します。
地域を知り、輪を拡げる
今年度は「地域の輪を拡げる」ことを目的に、4つの企画が動き出しています。
- 商店街のにぎわいづくりイベント
- 子どもを対象とした働くこと、学ぶことの体験プログラム
- 子どもを対象に体を動かす「神大生と体を動かそう会(仮称)」
- 「地域に輪を拡げる」をテーマにしたフォーラム開催
2022年度の代表を務める田中英資さんは「コロナ禍でも私たちが考える、体験の輪を拡げ、人と人、人と地域のつながりを強化したいです」と意気込みを話します。
6月4日、ポニーが六角橋商店街に!?
これまでの取り組みから商店街集客イベントに発展。
- 6月4日(土)に六角橋商店街でポニーなど小動物を連れてくるイベントを企画
- 商店街を舞台に実施することで、子育て世代や学生など今まで関わりがなかった人の集客が目的
当日の詳細はこちら
継続的な交流を願って
六角橋商業協同組合の専務理事を務める糸井勇さんは、昨年同フォーラムの学生に商店街の歴史を伝えたり、商店街を活性化するためのアイデアを出し合いました。「学生が商店街に興味を持ち、イベントに参画してくれるのはうれしいこと。継続的な交流に期待したいです」と思いを話します。
学生を支援する神奈川大学人間科学部の齊藤ゆか教授は「学生には体験の場づくりと役割が大切であり、フォーラムに参加し、多様な人と交流し新たな発見があります。その経験が学生を成長させます」と話す。