市内唯一のワイン醸造所「横濱ワイナリー」=中区山下町=が2020年春、旭区内にワイン用ぶどう農園『横濱ヴィンヤード』をオープンしてから3年目。いよいよ今秋、待望の横浜産ぶどうを使った初めての「横浜ワイン」が誕生する予定です!
ワインの豆知識!
実は神奈川県はワイン用ブドウの生産がほとんどないにも関わらず、ワインの生産量が山梨県を抜いて全国1位。その理由は藤沢市内に大手メーカー「メルシャン」の工場があるから!しかし、原材料の生産地と醸造地に関わっていないと、その土地の地名を入れることができません。そのため、横浜市内の醸造所で作ったワインでも、ぶどうの産地が横浜でないと「横浜ワイン」といえないのです。
横濱ヴィンヤードとは?
「地産地消のワインづくり」を目指して2017年にワイナリーを立ち上げた代表の町田佳子さんにとって、横浜で育てたぶどうで地元産ワインを作ることは当初からの夢でした。
「横浜でワイン用ぶどうの栽培がひろがり、横浜ワインの生産が増えることで、もっとたくさんの方に横浜ワインを味わっていただく夢を地域のみんなと一緒に実現したいと考えて、ぶどう苗のオーナー制度を導入しました」と話してくれました。
横濱ヴィンヤードは、耕作放置地を活用しており「市内で使われなくなった農地の新たな活用法としてモデルケースや若者の就農促進につながれば」と考えています。
2022年ぶどう苗オーナーを新規募集中
入会費
- 月々2,800円(年間一括払いの場合3万円)
オーナー特典
- ぶどう農園での栽培作業への参加
- 毎月フィールドワイン会など会員限定イベントを開催
- ハマワイン商品を常時10%OFF
- お店で人気のワインを1本プレゼントなど
※ワイン文化を継承する若者の取り組み(ハマワインユースプログラム)に、参加料の一部を寄付されます
記者もオーナーになってみた!
現在150人以上のオーナーさんがいるそうで、実は何を隠そうと記者も、3年前の開設時にぶどう苗のオーナーになった1人なんです。ハマっ子として、正真正銘「横浜ワイン」の誕生に関わりたい!応援したい!という気持ちで参加しています。なんといっても「自分たちが横浜ワインの未来を作っていくんだ」という夢とロマンがありますよね。あと飲兵衛的には「横浜ワインのぶどう苗オーナーなんだ〜」と言える優越感は格別です(笑)。
我が家からはちょっと離れているのでなかなか農園に足を運ぶことができませんが(苗の生育や作業の様子は会員限定のFacebookで発信してくれています)、畑の作業後にはワイン会や星空ウォッチ、焚き火、芋掘り会などの季節のイベントがあり、とっても楽しそう!
オーナーになったら、ぜひ積極的に栽培体験でリフレッシュしたり、ワイン好きな方たちと交流してみてくださいね。
ワイン苗オーナーの申し込みはこちら
持続可能なワインづくりを目指して
横濱ワイナリーのポリシーは、大地にも体にも負荷をかけない食のものづくり。町田さんは以前世界自然保護基金(WWF)に長年務めていた経験から、同ワイナリーを通じて食料問題や環境保全への理解を社会に広げていきたいと考えており、持続可能なワインづくりを目指して様々な取り組みを行っています。
電力は100%再生可能エネルギーを使用、電動バイクでの配達も横浜市内で拡大中
電動バイクは通常のガソリン車よりも走行時のCO2排出量が約4〜5割低減されます※配達は中区西区内で先行開始中(毎週水曜日)
リターナブル瓶やマイボトルの利用を呼びかけ
返却→洗浄→詰め替えする事で何度も使用できるリターナブル瓶は、1回だけ使われるワンウェイ瓶に比べて、CO2排出量が約半分に!
無農薬のぶどうづくり
農薬を使用せずにオゾン水などを使用。畑にいる生き物の生態を壊したくないという思いから、手間ひまかけて育てています。
添加物を極力使わない自然派ワイン
「横濱ワイナリーの取り組みや横濱ヴィンヤードへの参加を通じて、食のものづくりを皆さんに感じてもらい、食の大切さをリアルに感じてもらえたら嬉しいです」と町田さん。
食卓で気軽にハマワインを飲もう!
横濱ワイナリーでは赤白、ロゼ、スパークリングと豊富なラインナップが揃っています。町田さんが農園を訪れ、その農法や品質に納得したぶどうだけを使い、丁寧に発酵させて醸造。素材の香りや風味を生かすために、できるかぎり手を加えない自然派ワインは、柔らかな口あたりとぶどう本来の甘みが特徴です。
おすすめのペアリングは和食全般で、意外なところではお寿司やおでんも!横浜名物で今ブーム到来中の「シュウマイ」にもぴったりですよ!