「えびな脳神経クリニック」は、脳神経内科・脳神経外科の専門医が常駐し、平日夜9時まで診療を行う「専門性」と「受診のしやすさ」を兼ね備えたクリニックだ。また主に大学病院や中核病院で導入される「3テスラMRI」と「80列CT」を備え、高度な検査も受診日に結果を診断し、早期治療につなげている。
- 尾﨑聡理事長、岩田智則院長に、気を付けたい体のサインについて聞いた。
●頭が痛い
「頭痛持ちでも我慢できないことはないため市販薬で耐える」という方も多いようですが、どのようなリスクがありますか
岩田院長 日本人の3~4人に1人は頭痛持ちであるとも言われていますが、医師にかからず、その原因を知らない人はとても多いです。頭痛は
①こめかみから目のあたりがズキズキと痛む「片頭痛」、
②頭全体が締め付けられる「緊張型頭痛」、
③ズキンズキンと目をえぐられるような激しい痛みの「群発性頭痛」、
の3 つに大別できます。
「片頭痛」は脳内の血管に小さな損傷が生じている状態であり、将来の脳梗塞のリスクも高めるといわれています。今は有効な治療法や予防法があり、頭痛は「耐える」ものではなく「治療する」ものです。
- 岩田院長は日本脳卒中学会評議員や米国心臓協会国際フェローとして活躍中であり、頭痛は「くも膜下出血」など命にかかわる病気の前兆であるケースもあると語る。突然起こった頭痛、発熱を伴う頭痛、日ごとにひどくなる頭痛など「いつもと違う」頭痛は即時に脳神経系の専門医師の診断を受け、適切な治療を受ける重要性を力説している。
岩田智則 院長 認知症、てんかん、パーキンソン病など脳神経内科専門医。山口県生まれ、島根大学医学部卒。済生会福岡総合病院神経内科部長、東海大学神経内科特任准教授を歴任し、2021年「えびな脳神経外科」院長就任。2022年4月からは「えびな脳神経クリニック」院長。
●もの忘れが増えた
「もの忘れがひどい」「家事や仕事でミスが増えた」など「認知症かも?」と不安な方もいるようです。どのタイミングで受診すればよいのですか
尾﨑理事長 認知症とは、脳の病気などさまざまな原因で認知機能が低下し、日常生活に支障が出てくる状態をいい、日本では2025年には65歳以上の5人に1人は認知症になると予測されています。
初期症状は、加齢による「もの忘れ」にみえることがほとんどです。しかし正常でも認知症でもない段階から予防を行うと、進行を遅らせられることもわかっています。早期発見、早期対応により適切な治療を受けることが重要です。
- クリニックでは「めまい・ふらつき」「手足のしびれ・脱力感」についても、脳の病気が原因で生じていることがあるとし、早期発見・早期治療の重要性を訴えている。
尾﨑聡 理事長 脳神経外科専門医。海老名市医師会理事。山口県生まれ、山口大学医学部卒。水戸協同病院脳神経外科医長、横浜新都市脳神経外科病院脳神経外科部長を経て2014年「えびな脳神経外科」開院。現在は「えびな脳神経外科」を運営する「医療法人社団NALU」理事長。
平日夜9時まで
尾﨑理事長は救急病院などで多くの脳手術を担当。そこで手術しか手段のなくなった患者や、リハビリに大変な苦労をする患者や家族を目の当たりにし、「予防や後遺症に対応できるクリニックが必要」と2014年に前身となる「えびな脳神経外科( 現: えびなファミリークリニック ソラーレ)」を開院した。
開院から一貫している理念は「質の高い医療の提供」。海老名駅直結施設で新たに診療を開始したことにより、この理念がさらに進化・深化すると尾﨑理事長は語る。「駅直結施設で、平日夜9時まで診療を行うことで、幅広いエリアの方々や、働く世代の方々にも受診の選択肢となった。『脳のことで困ったことがあれば、まず“ 海老名”へ』と信頼されるクリニックを目指したい」