伊勢原市と一般社団法人伊勢原市観光協会は、現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場している幕府の要人らとそのゆかりを紹介する観光パンフレットを作成しました。伊勢原市内外に「鎌倉殿」ゆかりの地やその魅力をPRしていく。
作成されたパンフレット「『鎌倉殿』と伊勢原の文化財」はA4サイズの4ページでオールカラー、2万部。4月28日に公開した特設サイトと同タイトルになっており、人物や寺社などを中心に他ではあまり語られない歴史・文化財を紹介しています。パンフレットとサイトで伊勢原のさらなるPRを図る。
パンフレットには、大山寺、浄業寺跡、比々多神社や日向薬師・宝城坊(霊山寺)に加え、源頼朝が誕生した1147年から政子が死去する1225年までの伊勢原に残る史録が記されています。
頼朝が、天下泰平と武運長久を祈願して大山寺に太刀を奉納したことが、江戸時代に流行した「納め太刀」の由来となったエピソードや政子の安産祈願を目的とした比々多神社、日向薬師への神馬奉納、愛娘である大姫の病気平癒祈願のため、後に13人の御家人となる北条義時、大江広元、梶原景時、和田義盛、三浦義澄、八田知家を引き連れ霊山寺に参詣したことなどが盛り込まれています。
観光協会の志村功事務局長は「伊勢原と鎌倉幕府との深い関係を示す歴史的資料をもとに作成した。ぜひ由来の地を訪ねてもらえれば」と話します。パンフレットは、市役所、観光協会や市内各公民館で配布されています。