「いくつになっても美味しく食べたい」を叶える「自由診療の精密入れ歯」という選択肢
誰しもが抱く「好きなものを、いくつになってもおいしく食べ続けたい」の願い。そのためには健康な口と健康な歯が欠かせないものの、年を取ると中々それも難しいもの。「思うように食事ができない」と気持ちが塞ぎ込んでしまったり、外に出ることも億劫になってしまった家族をどうにか助けたい、という来院者の声に応え続けてきたのが、藤沢市にある、ひらの歯科医院だ。
「いくつになっても美味しいものを」を叶えられるとして注目されているのが、同院でも取り組む「自由診療による精密入れ歯」だ。これまでの入れ歯の「ずれる・痛い・噛めない」のイメージを変え「装着感が違う。自分の歯のように嚙める」という声も。
開院以来25年、6000件以上の入れ歯治療を手掛けてきた、ひらの歯科医院の平野哲也院長に話を聞いた。
合わない入れ歯で栄養失調に
近年の来院者の中でも、院長が特に印象深いと話すのが、ある80代女性のエピソードです。これまで大きな持病もなく暮らしていた最中、突然の体調不良で病院を受診。何と診断は栄養失調だったといいます。
原因の一つは「入れ歯」。以前作った入れ歯の違和感が強く、食事を取ることも苦手になってしまっていた女性。その期間が長期間に渡る中で、少しずつ栄養が不足していき、遂には栄養失調を引き起こすまでになりました。
家族に勧められ、女性が訪れたのが、同院でした。
何歳であっても、この先の人生を後悔しないために
最初は不安げな様子だった女性が驚いたのが、「カウンセリング」だったと言います。同院では治療に移る前に、専属の「入れ歯カウンセラー」が本人や家族のカウンセリングをしてくれるのです。「これまで上手くいかなかったのはなぜか、どうすればいいか、同院で何ができるか」を丁寧に説明。治療に対し前向きな気持ちになれるよう、疑問点を一つ一つ解消してくれる点が評判です。
「入れ歯だから仕方がない」と思い込んでいた女性。自由診療入れ歯の存在を知らず、「入れ歯になってしまったのだから、食事はしにくいもの」と諦めてしまっていたのです。カウンセリングの中で、「また美味しく食事ができるかもしれない」と心を解きほぐしていきました。
そんな中、女性のこぼした「この先いつ死ぬか分からない。わざわざお金と時間を掛け作らなくても」という言葉に院長はショックを受けました。
「これまで歯を大事にできなかった、残せなかった自分が悪い」と自信を責めたり、「入れ歯だとこの程度」と諦めたり、高齢を理由に自由診療を躊躇したりするケースは少なくありません。
同院の来院者にもそのような思いを抱いていた人は少なくなく、その度に院長は心を痛めてきたといいます。「自分の親がそのように思って、苦しみを隠していたらと考えると、何歳であっても、この先の人生を後悔しないでもらえるように助けたいと心から思うんです。患者さんにとってベストな治療を提案し、サポートするのが『ひらの流』です」と力を込めます。
小さな喜びが毎日の生きがいに
同院の治療は、患者の口内や噛み方の癖などに合わせ経験豊富な技工士と「完全オーダーメイド」で対応。つけ心地だけでなく、実際に口を動かした時に違和感などがないか、丁寧に確認しながら治療を進めてくれると喜びの声も多いそうです。
「好きな食べ物を食べられること、家族と日常の会話を楽しめること、小さな喜びが毎日の生きがいにつながると信じています」と院長は優しく語ってくれました。
新しい入れ歯との出会いを通じ、「食事が美味しい、と久々に実感できた」と喜ぶ女性の姿に、院長は「当院では、自分の家族に提供したい治療を目指しています。患者さんの『ありがとう』を聞くと、本当に嬉しい」と微笑みます。
自由診療義歯の話を聞いてみませんか
自由診療義歯は、保険診療に比べて素材や治療に掛けられる時間などが異なり、つけ心地や噛み心地、頑丈さにも違いが出ます。一方で、同院に来院するまで、「自由診療の入れ歯があることを知らなかった」という人も多いのです。
自由診療義歯が注目されていることの背景の一つには「超高齢化社会」もあります。「そもそも、これまで日本の歯科治療ではここまでの患者の高齢化を想定していないものも多かった」と説明する院長。例えばインプラントも、骨の状態や、持病など全身の健康状況によってできないケースもあるそうです。そのため、自由診療入れ歯は、より広いケースをカバーできることから注目が集まっているのです。
他歯科からの紹介も多く、「入れ歯のかけ込み寺」とも称される同院。
「今使用されている入れ歯に何らかの不安、心配ごとがある方、保険診療と自由診療入れ歯の違いについて聞いてみませんか?『他院で入れ歯は作れない、治療は無理だと言われた』『いくつかの歯科を巡ったがしっくりこなかった』という方や『家族が入れ歯で苦労している』といった方も、まずはご相談いただければと思います。患者さんの心からの笑顔の手助けができれば何よりの幸せです」と院長は呼び掛けます。
同院では電話でのカウンセリングも行っています。「これからも、多くの困っている患者さんの助けになりたい」と話してくれました。
【取材協力:ひらの歯科医院】
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