神奈川県立商工高校(塩原正美校長)総合ビジネス科の佐藤星斗さん(3年)が課題研究の授業で、植物性原料を使った肉代替食品として注目されている「大豆ミート」を使ったハンバーグとタコライスを民間企業と共同開発し、7月6日に校内でテスト販売した。17日、24日、31日には横浜駅東口のキッチンカースペースで「タコライス」を一般販売する。
「食品の商品企画に携わる仕事をしたい」という夢を抱く佐藤さんは、いくつかあった実習生を受け入れている企業の中から、テイクアウトやデリバリーを展開する東京牧場(株)での研究を希望した。研究は4月からスタート。同社での学びを進める過程で、気候変動がこのまま続くことなどで懸念されている食料危機問題に興味を抱いた。
「今みたいな食生活が続けられるわけではない」。そこでたどり着いたのが、食資源不足や環境課題の解決策のひとつとして注目されている「大豆ミート」だった。
校内での販売上々、長蛇の列に「手応え」
同社スタッフとともに大豆ミートを使ったメニュー開発を進め「ハンバーグ」と「タコライス」を商品化。大豆ミートの配合割合を変えながら、「環境負荷を低減させつつ、満足できる味」を追い求めたという。
6日には県内各地に出店しているキッチンカーが来校し、プロからアドバイスを受けながら佐藤さんらが開発した大豆ミートを使ったハンバーグを使った丼ぶりを販売。生徒や教職員らが列を成し大豆ミートを5割混ぜ込んだ「半々バーグ丼」は飛ぶように売れた。佐藤さんは「不安もあったがホッとした。関心を持ってくれたことが嬉しい。アンケートでの反応が楽しみ」と話した。
17・24・31日にキッチンカーで
7月17日・24日・31日の3日曜日には横浜駅東口にあるキッチンカースペース(西区平沼1の38の2)で、大豆ミートを使った「タコライス」の一般販売を行う。