茅ヶ崎市堤で整備が進められてきた「茅ヶ崎市博物館」(堤3786-1)が7月30日(土)にオープンしました。これまで市内中海岸にあった「茅ヶ崎市文化資料館」を移転・整備し、その50年の伝統を発展的に継承するかたちとなります。茅ヶ崎の自然や歴史・文化の魅力を発信し、地域や人づくりの拠点を目指します。開館初日の一般公開は午前11時から。
新しい博物館のテーマは、「大地と人の物語」。資料がずらりと並ぶサマリー展示に導かれて基本展示室へ入ると、茅ヶ崎のシンボルが散りばめられた茅ヶ崎絵巻が現れます。そこでは、「海岸・砂丘・川・低地・丘陵」という茅ヶ崎を特徴づける5つの地形に応じ、17の展示テーマを設け、いちどに8テーマずつ展示する予定です。
年2〜3回の展示替えを行うことで、「いつ来ても同じ」という一般的な博物館の常設展示のイメージを覆し、「訪れるたびに新しい発見ができる博物館」を目指したそうです。
図書室や交流スペースも設置。その場で調べ学習も
館内には、企画展示室や図書室、市民交流スペースも設置。中でも図書室には郷土資料を軸に、自然や歴史・文化に関する入門的な本がそろい、閲覧だけでなく貸出・返却も可能。展示室で興味をもった事柄があれば、その場で調べることができます。
また、市民交流スペースでは、講座や講演会、ワークショップのほか、市民やさまざまな施設・団体などと協力した展示も展開していく予定です。
近隣の文化施設との回遊性も
博物館の南側には、大岡越前公にゆかりのある「浄見寺」や市重要文化財の「旧和田家住宅」が隣接。また、西側方面・約2㎞先には「下寺尾官衙遺跡群」、東側約1㎞先には「市民の森」などもあり、自然・文化施設の回遊性に富んでいます。
『鎌倉殿』の企画展
開館と同時に、企画展示室で夏の企画展「『鎌倉殿』の時代の茅ヶ崎」もスタート。鎌倉時代を中心に湘南や茅ヶ崎にゆかりのある武士や、当時の遺跡として重要である「旧相模川橋脚」を紹介するほか、同時代の出土品などを展示します。
また、夏休み中にはワークショップやギャラリートークも実施予定なので、博物館のホームページで確認を。企画展は10月23日(日)まで。
開館時間は午前9時から午後7時まで(図書室利用は5時まで)。観覧無料(※企画展は有料となる場合あり)。休館日は月曜日(祝日の場合は翌平日)、臨時休館日、年末年始。年内は駐車場が工事中のため、公共交通機関またはバイク・自転車での来館を。問い合わせは、同館【電話】0467-81-5607へ。