本当に必要なこだわりか、棚卸しから
住まいを選ぶ基準は、家族構成や職場、学校、趣味、家賃など人それぞれ。何かを求めれば何かを我慢するケースも多く、初回からなかなか満足の行く物件に出会うことは難しいのかもしれません。今回は、自分たちの希望を棚卸しすることで、自分たちにぴったりの住まいを神奈川県松田町で見付けた若者を紹介します。
「2人の住まい、真剣に探したらココしかなかった」
就職を機に、鳥取県から神奈川へと出てきたSさん。じっくり選ぶ時間もなく、最初の住まいは自身の配属先に近いというだけで選んだ場所でした。
しかし、社会人生活にも慣れてくると、住まいに関するこだわりがでてくるように。ちょっとした買い物に便利な場所がいい、もう少し広さがほしい、敷地内に駐車場がある物件がいい…。
同じころ、学生時代からの付き合いだった彼女と婚約し、同棲することが決定。大切な彼女の希望をできるだけ叶えてあげたいと、2人にとって譲れない条件を洗い出し、休みの日になると、物件をあちこち見て回る日々が始まりました。
物件の良しあしだけでなく、自治体の各種制度も比較
神奈川県の県西地区で働くSさん。同地区にある2市8町の自治体の制度情報の知識については、少し自信がありました。彼女の希望もあり、一通りめぼしいところを見て回りましたが、最初から本命は決めていました。松田町です。
結婚、そして子育てなど、ほんの少し先の未来を見据えたとき、魅力的な制度が整っていたのです。
- 18歳までの小児医療費助成
- 幼保から小中学校すべてでの完全給食
- 住まいから近い松田小学校は2022年に供用が開始されたばかりの木造校舎
など。
もちろん、役場や県立病院、高速道路のインターチェンジ、コンビニ、バス停、駅など生活環境に恵まれた立地と鉄筋コンクリート造で築浅、そして家賃もオトクな町営住宅の存在も決めてでした。
Sさん「ちょうどいいって、こういうことなんだなと」
松田町で暮らし始めて半年が過ぎようとしているSさん。暮らしぶりについてきくと「すべてがちょうどいいんです」とにこやか。何かにこだわると、基本的には何かをあきらめることが必要。「例えば、にぎやかな場所ではのんびりとした癒しの雰囲気は味わえないです。一方で人がいない場所を選べば、利便性は失われる。そこのバランスを考えた時、この松田町って絶妙なんです」。
松田町に住む前は「絶対気に入るから!」というSさんの言葉も半信半疑だったという彼女も、今ではすっかり気に入って、未来の夫への評価はさらにアップ!商店街でコミュニケーションを取りながらの買い物や外食、寄地区での自然とのふれあい、文久橋から見える富士山…。このまちは、2人の時間を一層楽しくしてくれます―。