京急三崎口駅近くにある丸石自動車(初声町三戸317の2)内に10月上旬のオープンを目指す「mito cafe」の工事が着々と進んでいる。「地域の方に作る過程から携わってほしい」と同社は9月4日㈰・11日㈰、土壁塗りのワークショップを企画しており、参加者を募集中だ。
築57年になる建物の老朽化に加え、駅周辺には市街化調整区域が広がり、市民や観光客が気軽に集える場所が少ない。そこで同社の石川優子さんは3年前、店の一部を改修した店舗併設型のカフェにすることを決意。練建築舎一級建築士事務所(城山町)の長坂絵理さんに設計を依頼した。
地元の素材、随所に
元々は車を整備・点検するテスター場だった約69㎡のスペースに、キッチンのほか、キッズスペースやトイレ、30席ほどを用意。「多世代交流拠点になれば」と石川さん。左官業を営む㈲左菊(三崎)の鈴木一史さんにも協力を仰ぎ、3者合同でのワークショップを開催するに至った。当日は、カフェの壁一面に地元・三浦の土を塗る。
長坂さんは「土だけでなく、天然木や石など経年変化が楽しめる自然素材を使っている。客席に面した大きな土壁を皆さまの手で完成させて長く愛されるお店になってほしい」と期待を寄せ、鈴木さんは「三浦の土でできる野菜は最高。命の源にもなる土にたくさんの人が興味を持ち、モノづくりを体験してほしい」と呼び掛けている。
各日午前9時から午後5時。2日間参加可能な人が対象。子どもは保護者同伴。ラップサンドなどカフェメニューの試食あり。定員5人(応募多数の場合は抽選)。8月30日㈫締切。問い合わせは石川さん090・7695・0888(午前10時から午後4時受付)












