〈記者のまちあるき〉碑が伝えるものを考えた@松田町役場入口にある湧水

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松田町役場入口にある湧水

9月1日は防災の日。そして今年は9月5日までが防災週間です。近年は台風、豪雨、豪雪、洪水、がけ崩れ、土石流、暴風、地すべり、地震などが頻発しているばかりでなく、気候変動によるものか、災害激甚化が顕著です。

今後ますます災害発生リスクが高まっていくとされる中で、私たちができることは、自分たちが住む地域の災害特性を知り、備えを強化することでしょう。災害の種類や発災時の状況によって取るべき行動は違うとされています。常に情報と備蓄品などをアップデートしておくことも欠かせません。

松田町役場の入口脇。湧き出す水の隣に立つ石碑があり、1923年の9月1日に発生した関東大震災のことが刻まれています。

これによれば、流れ出る水は、震災で町民の多くが飲料水の枯渇に苦しんだために、延命寺沢の湧水を取り入れ、翌年10月に現在の町営水道(上水道)が敷設されるまで飲料用水として利用されてきたものということです。「貴重な湧水を復元し、非常時の飲料水として確保するとともに、松田用水の浄化に役立てるもの」と結んでいます。

来年は関東大震災から100年となります。各所にあるであろう災害の記憶を伝える石碑等は私たちに当時の教訓を伝えてくれます。都市化が進む中で、どのようなことが起こり得るのか―。想定外をなくした備えが欠かせません。

住所

神奈川県足柄上郡松田町役場

公開日:2022-09-10

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