宮前平グリーンハイツ自治会(平子瀧夫会長)=人物風土記で紹介=が発行する広報誌「けやき平一番」がこのたび200号を発行した。1979年から年4回、歴代の広報担当者が同自治会の活動を伝えてきた。平子会長は「我々の誇りだ」と関係者を称えた。
広報誌は、町内のできごとや住民に関わる内容を掲載。200号では、同会の総会内容や新人事、サークル活動のほか、ケヤキ生い茂る同自治会ならではの「池谷『昆虫館』」、歴史探訪などのコラム、珍発見として、近隣に設置されたラーメン自販機なども掲載している。
制作しているのは、アドバイザーの町田孟さんと、津野田香菜子部長ら広報部の4人。全員で情報収集し、町田さんが全体の割付を決め、広報部が記事を書き、実質1カ月弱で作り上げる。時には当事者らに文章を頼むこともある。津野田さんは「前任者や町田さんなど、スキルのある人が引っ張ってくれる」と話す。町田さんは「つい読みたくなるような、面白いものを作っていきたい」と意欲を語る。
広報誌は1979(昭和54)年5月1日、階段に掲示する「自治会ニュース」として発刊。手書きでわら半紙に印刷されたガリ版だった。現在はA3サイズ2つ折りの4ページ。年に4回発行しており、約700の自治会会員宅に配布されるほか、総会の内容が掲載される号や防災訓練を伝える号などは1015軒に全戸配布される。
明かり灯し続け
200号を記念して、同自治会ではA4サイズの号外を発行。町内に住む、元「婦人公論」編集長で「こんにちは2時」の司会者を務めた水口義朗さんが寄稿。「出来事を43年にわたり伝え続けグリーンハイツの灯台として明かりを灯し続けてきた」と称賛している。
平子会長は「50号、100号先は紙のままかもしれないし電子版かもしれない。いずれにしろ、長く続いてほしい」と思いを寄せた。