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三浦半島で秋の七草寺社めぐり。「御朱印集めの秋」はいかがですか?

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暑かった夏が終わり、季節はすっかり秋。食欲、芸術、スポーツ、読書など、さまざまな「○○の秋」がありますが、涼しくなって街歩きにはぴったりの季節!ということで「御朱印集めの秋」はいかがですか?

御朱印は数あれど、この時季におすすめしたいのが、その名も「三浦半島 秋の七草寺社めぐり」です!

『七草?せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな 、すずしろのこと?』…残念ながらこれらは春の七草。秋の七草とは女郎花(おみなえし)、尾花(すすき)、桔梗、撫子、藤袴、を指します。奈良時代に編纂された万葉集でも山上憶良が「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」と詠んでいるほど、古来から親しまれてきた植物です。ちなみに春の七草は食用ですが、秋の七草は基本的に観賞用という違いもあるようで、上記の頭文字を並べて「お、す、き、な、ふ、く、は(お好きな服は)」と覚えてください。

かつては山野で見ることのできた秋の七草。しかし近年では、生育環境の変化や外来種の存在などが影響して一部が絶滅危惧種に指定されるなど、希少なものになりつつあり、もちろん三浦半島も例外ではありません。そこで、半島内7つの寺社が境内で秋の七草を育て、保護育成に取り組みながら「秋の七草寺社めぐり」と題し、連携して草花の紋と判が押された限定の御朱印を頒布しています。

住職に話を聞いたところ、花によっては「秋の七草」と言いつつも、6月~7月に一番花が咲いてしまうものもあるようですが、参拝と開花シーズンが合えば御朱印だけでなく、実際に花を見ることができそうです。

それでは、詳しく見ていきましょう!

女郎花(おみなえし)の寺

1番札所は女郎花の清雲寺(横須賀市)。女郎花は7月~11月頃が花期の多年草で、小さく黄色の花をつけます。同寺では山門脇や本堂前などに植えられており、ちょうど取材時(2022.9.19)にも秋空に映える鮮やかな小花をたくさん見ることができました。「東国花の寺百ヶ寺」の第79番札所でもあって、緑や花が豊かなお寺です。また、創建900年以上の歴史があり、三浦氏三代の墓があることでも知られています。

清雲寺
住所:横須賀市大矢部5-9-20
電話:046-836-0216
URL:https://seiunji.jp/

撫子(なでしこ)の寺

2番札所は撫子の満願寺(横須賀市)。おもにピンク色の花で、花弁の先はギザギザと細かく切れ込みが入った形が特徴的の撫子。よく耳にする「なでしこジャパン」「大和撫子」など日本女性を指す表現方法は、この花から来ています。同寺ではカワラナデシコが植えられていますが、あいにく開花は初夏。残念に思っていると住職から「撫子観音なら拝観できますよ」との声。そこには撫子の花があしらわれた衣に身を包んだ観音像が。截金師の長谷川智彩さんが手掛けたもので、思わず「かわいい…」とつぶやいてしまいました。

満願寺
住所:横須賀市岩戸1-4-9
電話:046-848-3138
URL:https://mangan7676.wixsite.com/mysite

萩(はぎ)の宮

3番札所は萩の海南神社(三浦市)。萩の花期は9月~10月頃、一般的にはヤマハギを指しますが、同神社では本殿横で枝垂れるように群生する赤紫色のミヤギノハギ、白色のシロバナハギが小さく鮮やかな花をつけます。目印は「食の神」の大きな絵の下あたり。なお、境内には源頼朝公が手植えされたとされる推定樹齢800年超のイチョウの御神木もあって、11月~12月頃には黄金色の紅葉も楽しめます。

海南神社
住所:三浦市三崎4-12-11
電話:046-881-3038
URL:http://kainan.server-shared.com/

葛(くず)の寺

4番札所は葛の妙音寺(三浦市)。葛湯、葛餅、葛根湯など葛を原材料にした製品は多数ありますが、意識して花そのものを見る機会は少ないかもしれません。小さな白色や赤紫色で、蝶に似た形をしています。同寺も「東国花の寺百ヶ寺」の1つで、「花山曼荼羅」と呼ばれる裏山一帯では石仏や四季折々の草花が見られる花の寺。桜やあじさい、藤を始め、葛以外の秋の七草など季節問わず楽しめます。

妙音寺
住所:三浦市初声町下宮田119
電話:046-888-2226
URL:http://www.myoonji.com/

桔梗(ききょう)の寺

5番札所は桔梗の延壽寺(三浦市)。おもに青紫色の鐘形の花をつける桔梗は、6月~9月にかけて開花。つぼみが風船のように丸く膨らむ姿から英名は「バルーンフラワー」と呼ばれています。諸説あるようですが、前述の山上憶良の「朝貌の花」は桔梗というのが有力とのこと。同寺では本堂に続く参道に萩とともに植えられており、可憐な花が参詣者を出迎えてくれます。

延壽寺
住所:三浦市初声町下宮田3403
電話:046-888-1815
URL:なし

藤袴(ふじばかま)の寺

6番札所は藤袴の新善光寺(葉山町)。藤色で花びらが袴の形に似ているとされる(諸説あり)藤袴ですが、実際は淡いピンク色の小さな花が咲くようです。昔は道端や河原で見かける野草でしたが、現在原種は環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧種に登録されています。同寺もまた、花の寺として知られ、あじさいやつつじなどが広い境内を彩り、藤袴は本堂に向かう石段の途中や四脚門の脇に植えられています。

新善光寺
住所:葉山町上山口1368
電話:046-878-8154
URL:なし

尾花(おばな)の寺

最後の7番札所は尾花、高養寺(逗子市)。尾花とはすすきのことで、馬などの動物の尾に似ていることから名づけられました。海に面した見晴らしのよい本堂の裏に群生しています。高養寺の名前は逗子にゆかりのある高橋是清と犬養毅の名をとったもの。ちなみに小説「不如帰」で主人公・浪子が立ち寄ったことから「浪子不動」とも呼ばれ、親しまれています。なお、無住寺院のため御朱印は4番札所の妙音寺で頒布しているのでご注意を。

高養寺
住所:逗子市新宿5-1827
電話:なし
URL:なし

一部の寺社は期間外も頒布しているそうですが、基本は9月1日~10月20日前後までとのこと。秋の開運祈願に足を運んでみてはいかがでしょうか?

開催日

2022年9月1日(木)~2022年10月20日(木)
ごろ

住所

神奈川県横須賀市

逗子市 葉山市 三浦市

費用

御朱印 各300円(2022.9月現在)

問い合わせ

各寺社へ問い合わせ

公開日:2022-09-22

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