横浜港から世界旅行!リニューアルした横浜みなと博物館の「世界の客船ポスター」展に行ってみた

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横浜港から世界旅行!リニューアルした横浜みなと博物館の「世界の客船ポスター」展に行ってみた

☆本展覧会は終了しました☆

2022年6月にリニューアルオープンした横浜みなと博物館では、欧米と日本の海運会社が発行した1890年代から1960年代までの客船ポスターを展示する展覧会「ベストセレクション 世界の客船ポスター」を開催しています(2022年12月4日まで)。

横浜みなと博物館ではこれまで30年以上にわたり、横浜港に関連する資料を中心に、港湾、造船、船舶、海運、航海にかかわる資料を収集してきました。中でも客船ポスターは主要なコレクション。所蔵する日本と欧米の客船ポスターを一堂に展示する機会を、リニューアルを記念して今回初めて企画しました

  • 欧米や日本のポスターが約80点展示されており、まるで世界旅行へ行った気分を味わえるのだとか。コロナ禍で大好きな海外旅行へ行けず、うずうずしていた記者が、横浜みなと博物館に行ってきました!

美術品としても楽しめる!一見の価値あり

客船ポスターは当時、海運会社が最も力を入れて制作した広告媒体で、著名な海洋画家やデザイナーが各社の客船や寄港地の様子を描きました。そのため、美術品としても楽しむことができ、20世紀半ばまで定期航路客船が海外に行くのに欠かせない乗り物だったことや、横浜港にも様々な国の客船が入港していたことを今に伝えています。

会場を訪れると、『欧州航路開設当日の大さん橋』の写真がお出迎え。1859年に横浜港が開港し、欧米や日本の海運会社が定期航路を開設した歴史がわかります。

欧米の客船ポスター

ここには、イギリスやフランス、オランダ、ドイツ、アメリカなどの海運会社の1890年代から1950年代までのポスター44点が展示されています。

1920年代までは海や船の絵を専門とする海洋画家が原画を描いたポスターで、波を切って航行する客船の様子を細部まで正確に描くことで船の安定感やスピード感を強調しています。

一方で1930年代以降はデザイナーが手がけたものが多く、アール・デコの影響を受けて客船は抽象的かつ幾何学的に描かれています。

制作された国や時代の違いを感じながら、レトロでクラシックなポスターに時間も忘れてうっとり。まるでタイムスリップしたような気分になりました。

ベルギーのレッド・スター・ラインのポスター。どちらも横幅が1.5m以上あり大迫力

日本の客船ポスター

明治・大正期の日本郵船のポスター

日本で作られた客船ポスターも展示されています。今回は所蔵資料の中から、東洋汽船、日本郵船、大阪商船などのポスター36点が展示されています。

日本の客船ポスターは国内外の支店や代理店の店内や客船の船内などに1年間貼り出されることを前提に制作され、1920年代の初期までほとんどのポスターにカレンダーが付いていたそう。明治・大正期は「美人画ポスター」と呼ばれる、着物姿の女性の姿が描かれることが多く、航路図や双眼鏡をもつ女性が描かれていました。

大阪商船のポスター。一番左のポスターのモデルは当時の人気横綱

昭和期に入ると、欧米と同じく客船が航行する様子を大きく描いたものが主流に。特定の客船の就航を告知するポスターも制作されるようになったと言います。中には日本の海運会社に在籍するデザイナーがドイツやフランスの構図や表現を参考にしているものもあります。

これまた欧米のポスターとは雰囲気が全く異なるポスターです。女の人が描かれたポスターが多いなあと思っていると、あの柳原良平さんが描いたポスターも発見!歴史とその時代背景について、楽しみながら勉強することができました。

学芸員さんが解説をしながら案内してくれました

特別展示も

特別展示「タイタニック日本人生存者の手記」(12月4日まで)も同時開催。併設する柳原良平アートミュージアムでは特集展示「柳原良平と船の旅」(2023年3月26日まで)を実施しています。

併設する柳原良平ミュージアムでも船旅を楽しんだ柳原氏独自の視点の魅力がつまった作品がずらり

横浜港を体感し学べる体験型施設「横浜みなと博物館

2022年6月にリニューアルオープンした横浜みなと博物館。国内初という常設のⅤRシアターなどを新たに導入し、横浜の港や船について体感しながら学べる体験型施設に生まれ変わりました

入り口には縦4m、横8mのスクリーンを設置し、開港の歴史を模型と映像で立体的に演出。ほかにも、視覚的に楽しめるようプロジェクションマッピングを使用した展示や、コンテナを船から積み下ろすクレーン操作や操船の体験ができるコーナーを設置。体験型コンテンツが充実しているため、夏休みなど長期連休にはたくさんの家族連れが訪れます。

VRで横浜の船と港の魅力を体感

VRで横浜の船と港の魅力を体感

開催日

2022年10月8日(土)~2022年12月4日(日)

住所

神奈川県横浜市西区みなとみらい2-1-1

JR根岸線 市営地下鉄ブルーライン 桜木町駅下車 徒歩5分
みなとみらい線 みなとみらい駅・馬車道駅下車 徒歩5分

費用

[入館料]一般:500円、65歳以上:400円、小・中・高校生:200円

問い合わせ

横浜みなと博物館

【開館時間】
10:00〜17:00(入館は16:30まで)
※展帆日は9:30開館となります。
【休館日】
月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
年末年始 2022年12月29日(木)~2023年1月3日(火)
2023年2月13日(月)~2023年2月17日(金)
その他メンテナンス日

電話

045-221-0280

045-221-0280

ホームページ

外部HPリンク

公開日:2022-11-04

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