令和はシュウマイの時代!その中心は横浜!と断言するシュウマイ研究家が、横浜から「シュウマイ愛」を叫び(語り)ます。あなたの中で閉ざされた「シュウマイ愛」の扉が開くかも?
「おうちでシュウマイ」の楽しみ方で、最もハードルが高いと思われているのが「手作りシュウマイ」。その要因は、食卓でシュウマイを作る文化が定着しなかったことだと考えられます。実は、大正から昭和初期の文献ではシュウマイのレシピが掲載され、家庭でシュウマイを作る文化があったと推測できます。
しかし、戦後の「焼き餃子」の人気から、いつしか家庭で餃子を手作りする文化が定着。家庭から蒸し器が消えていったことなどもあり、気がつけばシュウマイは「手作りせず持ち帰るもの」と認識され、「手作りしない=作るのは難しい」という負の先入観?から、今日に至るようです。
ただそれは完全な誤解で、私は餃子よりシュウマイを作る方が簡単だと思っています。材料は豚ひき肉、玉ねぎ、片栗粉などのつなぎ、皮、調味料とシンプル、工程と分量を間違えなければ味付けは失敗なし。「握り」(こう呼ぶプロが多い)も5個程行うとサマになり、多少不恰好でも加熱すればちゃんとシュウマイの形に仕上がります。
ちなみに握りは、「あんべら」と呼ばれる調理用のへらを使うと驚くほど握りやすく、ちょっと楽しくなるほど。そしてそのシュウマイはぜひ「中華せいろ」で加熱を。蒸したてアツアツの具材と皮の複合的旨味はシュウマイの美味しさの原点であり、その力強さに圧倒されるはずです。
道具は先人たちの叡智の結晶。その力で手作りシュウマイを、気軽におうちで楽しんで下さい。