逗子・葉山、2023年縁起を求めて西へ東へ!かわいい姿から歴史に思いを馳せる

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逗子・葉山、2023年縁起を求めて西へ東へ!かわいい姿から歴史に思いを馳せる

2023年の干支は卯(ウサギ)。子だくさんなことから豊穣や子孫繁栄のほか、飛躍の象徴ともされている。ゆかりの場所を探してみると、意外な人や場所に関係していた。今年の跳躍につなげようと、記者は”ウサギをめぐる冒険”に繰り出した。

白波望む大崎公園

泉鏡花の文学碑「秋の雲 尾上のすすき 見ゆるなり」

 明治から昭和にかけて活躍し、幻想文学の先駆者として知られる泉鏡花が詠んだ一句が刻まれているのは、ウサギの形をした石碑。逗子市の大崎公園にある泉鏡花の功績をたたえた文学碑で、相模湾を一望できる景勝地に建てられている。

 泉鏡花は1906年から08年まで逗子に住み、神秘文学の傑作といわれる『春昼』『春昼後刻』を発表。作中で逗子のさまざまな土地を紹介した。市観光協会によると、鏡花は実母から「自分の干支から七番目の物を集めると幸運が訪れる」と、水晶でできたうさぎの置物を贈られ、熱心なコレクターに。こうしたエピソードをふまえ、市教育委員会が設置し91年4月15日に除幕式が行われたという。小坪沖に立つ白波を見下ろすように、今日もちょこんと鎮座している。

海に面した森戸神社

波乗りウサギ

 「ウサギならうちにもいますよ」。森戸神社の守屋隆広祢宜からこう聞いた時、嬉しさのあまり〝跳び上がりそうに〟なった。

森戸神社境内の灯篭の台座に描かれている

 早速取材に行くと、境内にある灯籠の台座に波に乗るウサギが彫られていた。資料は残っていないものの、34年に本殿を建て替えた際に奉納された可能性が高いという。波うさぎは縁起物として古くから親しまれており、「手水舎近くの灯籠が劣化も少なくわかりやすいです」と守屋さん。「うさぎをモチーフにした人気キャラクターのお守りも扱ってます」

 帰り際に守屋さんが真新しい御朱印帳を見せてくれた=写真。正月限定のもので、表紙は天気の良い朝焼け時にだけ、空が桃色に染まる景色を再現した。御朱印代込みで2300円。「数量限定なのでお早めに」

住所

神奈川県葉山町森戸神社

公開日:2023-01-02