<移住レポート・小田原市>農業+何かで暮らし充実 増田さん家族

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<移住レポート・小田原市>農業+何かで暮らし充実 増田さん家族
縁側でくつろぐ増田さん家族

梅の名所として知られる小田原市曽我エリアに移住、就農して3年が経った増田耕大さん(33)。妻の真美子さん(30)、1歳の愛娘、彩乃ちゃんと3人で温かな小田原暮らしを満喫している。

大学入学をきっかけに小田原で学生生活を送り、社会人時代は作業療法の分野で国内外の福祉施設に勤務。一人ひとりの心に焦点を当てた回復を目指す作業療法士として農業に関心を持った増田さん。就農を見据え「市街地と田舎がほど良く共存し、海も山も都心へのアクセスも充実している」と以前から感じていた小田原に戻ってきた。

子育て中の真美子さんも「野菜やお米に加え、魚も地元産を選ぶことができるのはこの場所ならでは。暮らしていると気付かないかもしれないけれど、実は贅沢なことだと思います」と魅力を語る。

今年のミカンジュースも上々の仕上がり

今は約2万㎡の畑でミカンや野菜を育て、今年もとびっきりの果実で搾ったジュースも完成。これら美味は、増田さん夫婦同様に県西地域に移り住み就農した仲間らと立ち上げた「湘南オーガニックファーマーズマーケット」(市内公園で隔週土曜開催)で消費者に届けている。

マーケットでは就農や移住の相談窓口も設け、地域の当事者目線で相談に応じている。催しの認知度も上がり「移住の相談や問い合わせは確実に増えています」(増田さん)と、イベントを通じて小田原移住へのニーズも実感している。

緑に囲まれたマーケットの雰囲気も◎

農業に取り組みながら、作業療法士としての横顔も持つ増田さん。農業とそれ以外の職などを兼ねるライフスタイルとして注目される「はんのうはんエックス半農半X」にも小田原は適しているという。「農業に振り切るのも一つですが、好きで始めたことを長く続けていくという柔軟な考えもあって良いと思います。農業と別の何かを両立させた暮らし方は小田原の環境に合うと思います」

農家としての成熟や子どもの成長を考えながら自分で両立のバランスを保つ。そんな暮らしが小田原で就農を果たした増田さん夫妻に彩りを添えている。

住所

神奈川県小田原市

公開日:2023-03-04

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